テレマティクス (B&Tブックス)
技術の話で盛り上がり勝ちなテレマですが、本書を読んで、それだけではない現実を学びました。目玉は巻末「追稿トヨタG-Book」ですが、写真や図を駆使して詳しくレポートしています(ちょっと古いかな、仕方ありませんけど)。本書から得た収穫は、かなりの紙面を割いて解説されている「なぜ今テレマに取組むのか」です。結局、私の理解では、顧客囲い込み、と言って悪ければ、顧客の「ライフタイム・バリュー」を最大化するために、テレマという仕組み(技術だけでなく、コンテンツも、サービスもですが)を使って、CRMを行う、いわば「ポータル」の役割をクルマとユーザに提供しよう、という試みにみえます。これを、事例や経営戦略、マーケティングの実際の現場の展開に基づき詳しく解説しています。副題にありますように、まさに「自動車メーカー(だけではないのでうが)の新たなるビジネス革命」だということがよくわかります。
できれば、最新情報に更新した版を出版して欲しいものです。
最新車両制限令実務の手引―解説&法令・通達
この本を一般の人が手にすることは少ないでしょう。大型貨物自動車を走らせる運送会社さん、クレーン会社さん、建設会社さん等の事務員さん、もしくは手続きを代理する私のような行政書士が特殊車両通行許可申請をする際に使用する手引きだからです。中身は道路に関連する細かい法規や通達、申請書の書き方や許可条件などが記載されてます。難しすぎてちょっととっつきにくいかもしれません。同じ内容でもっと噛み砕いたわかりやすい本の出版が待たれます。
首都高はなぜ渋滞するのか!?―愛すべき欠陥ハイウェイ網への提言
東京つながりで興味があって買った本、緻密な分析ばかりで、読んでて疲れます。
もうちょっとくだけた内容があってもいいのになあと思いました。
首都高、私もあれは「高速道路」ではないと思っています、あれじゃなきゃ「首都高」じゃないというか、
なんか「便利」とか「不便」を通り越したところに存在のが首都高?
特にバイクで走るのが好きです。
天才 柳沢教授の生活(10) (モーニングKC (1186))
昭和20年代・子供たちへの教育に挑戦する若き日の柳沢教授の姿が描かれる。誰に対しても偏見を抱くことなく、人間同士として接する後年の柳沢教授の人間に対する目はこの時代に培われたのではないだろうか。そして、つまらない子供のように思われていた知念少年と軍国主義にそまり、頑なで偏見にとらわれた人物のように見えていた倉田先生の知念少年に対するコメントに、私自身が偏見にとらわれていたことに気づかされた。