Dead Kennedys: The Early Years [DVD] [Import]
Dead Kenndys初期の代表曲を集めたライブDVD。
ワンステージの映像ではなく日時の違うステージを何種類か収めてある。
ライブ映像によるPV集と言った方が近いかも?
ライブの内容はものすごく、バンドもオーディエンスもヤバい程盛り上がっている。
その中でもひときわ浮く程のテンションを見せつけるVoのジェロ・ビアフラは一見の価値有り。
これこそまさに異端…というか、もはや変態である。全9曲30分の中で全くリスナーを退屈させない。
少し物足りなさを感じるコンパクトな内容だが、値段を考えればむしろお買得。
どんづまり (講談社文庫)
全てが中途半端なニック、38歳。大手の新聞社より二流を選び、飽きたら次へと仕事を転々としている。次の職場のあるところまで、車で行く途中、たまたま立ち寄ったボストン。そこでたまたま立ち寄った古本屋でたまたま見つけたオーストラリアの地図。オーストラリアでも、たまたま立ち寄ったガソリンスタンドでたまたま目が合ったアンジーと、道中の寂しさを紛らわせるため一緒に旅を共にすることになる。それがそもそもの間違い。ストーリーの発想はとてもいいと思う。ウォラナップという町についても。
ただ、内容はいまいち陳腐だったと思う。男の人にとっては、共感できる面も多いのではないでしょうか。
Dmpo's on Broadway [DVD] [Import]
Dead KennedysのライブDVD。1st〜2ndの頃と思われる。輸入盤だがリージョンフリーなので国内でも視聴可能。
Dead Kennedysがいかに独特のスタイルを持ったバンドだったかを感じられる映像だ。
特にVoのジェロ・ビアフラのステージパフォーマンスはイカレてるの一言。
他メンバーはいかに演奏者として優れているかを堅実な演奏で物語ってくれる。
ハードコアバンドはヘヴィな音圧でごまかした演奏があったりするが、少なくともその類では無い。
客ノリもすさまじい。
もう少し内容にボリュームがあればとは思ったが、Dead Kenndysのライブ映像を見たい!という人には全く問題無し。未体験の人は是非。
Give Me Convenience Or Give Me Death
UKパンクスとビアフラが異なるのは、ビアフラの方がより戦略的な思想派パンクスであるという点である。
ビアフラの登場によって、パンクは反逆と言う名の「ファッション」ではなく、全世界的な異議申し立てのツールとなった。
正直言って、この人の本音は知る由もないが、周到なまでの、金満社会や宗教や社会における支配者層への痛罵、社会矛盾へのクールな目線は徹底している。
演奏はチープだが、この人の性急かつ露悪的な扇情ヴォーカルは唯一無比であろう。
Bedtime for Democracy
このバンドも音楽業界にありがちなメンバー間などの訴訟合戦を繰り広げ空中分解に近い解散をしましたが、最後まで完成度の高い曲ばかりです。
なによりパンクロックブームがすっかり下火になりいろんなバンドが「パンクは死んだ」などと歌っていた時代に、デッドケネディーズだけが最後までパンクバンドであり続けたたった1組です。
音楽業界やパンクシーンに諦念を感じさせるイントロで始まり「パンクは死んじゃいねえ、くだらねえマンガに成り下がっただけだ」と力強く歌いだす17.チキンシット コンフォーミストはパンク好きなら絶対に聴いてほしい曲です。
3rdアルバム『フランケン クライスト』の卑猥なポスターの裁判で精神的にも経済的にもボロボロになりながら、それでも「パンクは死んじゃいねえ」と一人歌うビアフラの姿は誰よりもかっこいいです。