テンペスト [DVD]
妖精エアリエルも魔法もCGで自在に描けるようになったからだろう。通算七度目(らしい)の『テンペスト』映画。
主人公プロスペローがプロスペラ(女性)であるのが今回の眼目。
女性であったほうがミラノ大公(妃)追放のいきさつには説得力が増すし、ヘレン・ミレンがハマリ役であるのは確か。
でも、それ以上のフェミニズム的な主張は特に見当たらないし、台詞はすべてシェークスピア通り(幾らかカットはある)。
『タイタス』のようなドギツさ(これも原作通りだけど)や現代風の脚色もなく、とても真面目で、古風に見える。
デレク・ジャーマンのポップでキッチュな『テンペスト』(1979)や
すべての人物の台詞をギールグッド一人が語ることによって、言葉=知=魔法(ロゴス)、つまり本による世界支配と
エンディングでのその放棄という思想的なテーマを打ち出したピーター・グリーナウェイの『プロスペローの本』(1991)
などイギリス勢に比べるとアメリカ人、ジュリー・テイモアは善くも悪くも「啓蒙的」で分かりやすい。
主人公退場の台詞がスローバラードになってエンド・クレジットにかぶさるあたりは、まるでミュージカルみたい。
けれども、最も印象的なのは最後にプロスペラとキャリバン(本作では黒人として表象される)がお互いを無言で見つめ合うシーン。
シェークスピアの書いていない台詞は一言も入っていないので、無言なのだが、
プロスペラは土地を奪われた先住民のキャリバンにこの島を返すことになるのだ。
NAKED/ Fight Together/Tempest (DVD付)
NAKEDがトラックがクールでカッコいいです。
CM曲だったところから、こんな1曲ができるなんて。
一般受けはしないかもしれないけど、LIVEで見てみたい!!
PVは安室ちゃんのかっこよさに頼りすぎな気がします。
もうちょっと凝った演出や新しいモノがみたかったかな?
Fight Togetherは、結構好きです。
ワンピース主題歌という事で、子どもっぽい曲かな?と思ったけど安室ちゃんらしくもあり、ワンピースでも違和感がない曲で良かったです。ちょうど震災後にこの曲に変わったので、応援ソングな感じもして好き。元気でます。
TempestはPVはキレイだし、声もキレイで安室ちゃんの歌のうまさが伝わる楽曲。
でも、Fight Togetherが安室ちゃんが歌わなくてもっていう方がいますが、
個人的にこの曲の方が安室ちゃんじゃなくてもいいのでは?と正直思ってしまいました。
でも、ずっと同じことやってても安室ちゃん本人はつまらないと思うので、急にこういった壮大なバラードを歌ったりするんでしょうね。
なんか色々書いてしまいましたが、LIVEで聴いたら超感動しそう。
ただ、めちゃめちゃこの曲は難しいと思う。
3A面だし、買っても損はないと思います。いいシングル。
Lunatic Dawn TEMPEST
自由な冒険がこのシリーズのウリだと思いますが、それにしてはストーリーが決められていて、やや不自由な冒険になってしまいました。
ただ、お金儲けは、その気になれば「こんなにたまっちゃった」と思うほどできます。現実でもそうなればいいのですが・・・
[メレル] MERRELL Tempest Low
足を守ってくれる安心感も有りながら それほど重くもない。
試着無しで買ってしまい 実際履いてちょっと小さかったかなぁと残念に思っていたら
中に台紙入ったまんまでした。出せばぴったりでした。ご注意下さい。
ホーカー・タイフーンとテンペストのエース (オスプレイ軍用機シリーズ)
まず最初の記述で意外だったのはタイフーンとテンペストでは就役期間に2年程の違いがあるのに撃墜機数が共に240機前後であることでした。
スピットファイアの量産が始まったばかりの1937年に次世代の戦闘機として2,000馬力級の戦闘機の仕様を出していた英空軍省の卓見には頭が下がります。
さて本文ではタイフーンの導入時のトラブルからドイツ戦闘爆撃機の迎撃戦、戦闘爆撃機としての活躍、改良型のテンペストのV-1飛行爆弾迎撃戦から欧州での制空戦闘が述べられています。
そしてタイプーンのトップエース ジョン ボールドウィン大佐とテンペストのトップエース ディヴィッド フェアバンクス少佐の評伝が文章の最後を飾り、機体のカラー塗装図10頁とパイロットの軍装2頁、巻末には(必ずしも戦果を上げていなくても)タイフーン、テンペストに乗ったエースリストとタイフーンまたはテンペストでエースになったパイロットのリストがあります。
内容はタイフーン、テンペストのパイロットのエピソード紹介に重点が置かれており、何か所かで撃墜した機体の所属部隊、パイロット名が明かされていますが、戦果自体の検証は殆ど行われず撃墜シーンばかりなので、まるでドイツパイロットが素人の集団のような錯覚に陥ってしまいます(戦争末期はそれに近い状態だったようですが)。
またタイフーンがFW190と誤認され友軍機から攻撃されるエピソードも何件か紹介されますが、この件に関しては1945年3月6日にドイツ上空の空戦を扱ったAn Ordinary Day in 1945: The War in the Air, 2nd March 1945でも友軍機に撃墜されたタイフーンが損害リストに載っており、戦争終盤まで誤認されるケースが発生したようです。
尚、翻訳の岡崎宣彦氏は英空軍機に造詣が深いようで何か所かで訳注をされたり参考になる情報を提供してくださいますが、長い構文では意味が曖昧になることが数か所あり、この辺りは校正時に修正して頂きたかったです。
また11頁で第266飛行隊がスピットファイアVBからハリケーンIBに改編という部分はタイフーンIBに改編の間違いだと思います。
日本軍との交戦経験が無いこともあり、日本での人気は今一つかもしれませんが、カーチスP-40にも繋がる機首下のラディエターが獰猛な印象を与え私は結構好きです。
出版社では既にカタログ落ちしており、新刊の在庫も少ないようですので購入してみてはいかがでしょうか?