GOEMON [DVD]
ロードショー時のweb siteは見ていました。ビジュアルはすごいなと思いましたが、
それ以上の興味は持てなかった。
地上波TV放送で見て、意外だったのは、城や船や花火などの華麗壮大な場面以外のところ、
たとえば蛍が飛ぶ谷などの自然描写など、すべてのところの美術がほぼ完璧で美しかったこと。
公開の時期だけ見れば『アバター』以前だから、CGで世界のすべてを描ききることをやった
その点はすごいと素直に思います。
レビューでは物語性がけちょんけちょんの評価ですが、
このくらいの作品はハリウッドにはごろごろしています(というかほとんどこんなかんじです)。
紀里谷さんはマイケル・ベイみたいな映像派の監督なのだと思います。映画というよりは映像絵巻物。
人物が描けていないのは、大手パチンコ屋さんの御曹司だからか、人生経験や人間理解が表層的なのでしょうか。
自分がプロデューサーですから、こういうものが作れてしまうのでしょう。
茶の間のテレビの前で2時間過ごすには、問題ない作品です。
みなさんの多くの辛口レビューを読んで思うのは、映画であることの難しさです。
フェリー二やベルトリッチや黒澤、北野、宮崎・・
といった映画作家たちのすばらしい遺産に、改めて思いをはせます。
Bad Friends~阿久悠トリビュート~
昔懐かしのピンクレディーを阿久悠と悪友(Bad Friends)に、ひっかけて面白いメンバーでカバーしてます。
おじさん世代としては、オリジナルを振りまで覚えて口ずさんだあの日を
思い出しながら、楽しく聴かせていただきましたよ。
ケータイ刑事 THE MOVIE2 オリジナル・サウンドトラック・アルバム
え?『雷』のオープニング曲収録されてないの!?
前の映画サントラは映画版の曲ではなく
銭形四姉妹シリーズで使った楽曲目当てで購入したんだが・・・。
・・・多分買わない。レンタルならともかく。
…ただ、『ケータイ刑事』のシングルは限定発売なんで
音源入手はほぼこちらに頼ることになりそうなんだよね…。
燃えよ斬鉄剣 ― ルパン三世 TVスペシャル第6弾 [DVD]
パンシリーズの中でも、初期のシリアスさを残し、且つ最近のルパンに見られるコメディ色も表現されており、大人から子供までどの世代でも良い一面を見つけられる作品。
放映当時中学生で、テレビは沢山見ていたが、その中でも強く印象に残っている作品。実際のところは知らないんだけど、最後のあのシーンを描きたくてこの作品が作られたのではないか?と思うほどラストはインパクトに富んでいる。
ラストシーンのあの機体、斬鉄剣より硬いんじゃないの?という意見もあるが、全く同じ箇所を二回+飛び降りと飛行機の相対速度を利用する、という離れ技を利用することで不可能を可能にした五右衛門はかっこよすぎ。が、それはもちろん多くの命を詰む行為。あの場面が丁寧に描かれることで、誰よりも辛いだろう彼の心境が潜在的に痛いほど伝わってきて、強いメッセージを残した。それは、ルパンシリーズに個人的に感じる、最も欲しいものは手に入らない、という人生の一つの格言のようなもの。それは、もしかしたら最も良い方法があったのかもしれない、だが、自分の信念に従い突き進む彼の生き方には、やはり共感出来るところがある。
隠れた名作だと思う。時間があれば、見て損はない。
冷戦を経てソ連崩壊、イラク空爆、世紀末、という当時の社会背景を加味してもう一度見れば、さらに深みは増す