ワタリ 1 (白土三平選集 新装版 13)
「カムイ」や「サスケ」に比べると知名度は低めですが、この「ワタリ」も注目すべき代表作です。伊賀にも甲賀にも属さない、第三の忍者勢力「ワタリ一族」の活躍を描いたものです。
魅力的なキャラクターの数々、超人的な能力や特異体質を持つ忍者たちのダイナミックなアクション、まるでミステリーのように綿密に構成されたストーリーなど、純粋なエンターテイメント作品としての魅力に満ちている。とっつきにくい部分もなく、この白土三平選集で全3巻(文庫では全4巻です)とコンパクトなので、白土三平初心者の人にも向いてると思います。
本作(この巻という意味ではないです)は全3話で構成されていて、どのエピソードも非常に面白いです。中でも、第2話「ゼロの忍者」の不条理で荒唐無稽な魅力は素晴らしい。不死身の怪物“ゼロの忍者”の正体とはいったい…!?この時代にこれを描いてたなんて、ほんと凄い事です。
最終第3話「ワタリ一族」にはワタリの親友で美しい少年忍者・姫丸というキャラが登場するのですが、彼の死に様は壮絶なもので、強い衝撃として脳裏に残っています。
自分、ほんとこれ大好きなんですよね〜。何度も繰り返し読みました。もっともっと注目されていい作品だと思うんですが…。1人でも多くの人に読んでほしいと思っています。
サスケ DVD BOX(1)
一番甘えたい時期に大好きな母を亡くしてしまうサスケ少年だが、涙を拭き父「大猿」と共に波乱を乗り越え、成長していくサスケの姿がなんとも格好いい。まだ幼いサスケだが、ほかの子供達に向かって「ちょっとこらしめてやらなきゃダメだな!」と大人ぶるところがカワイイ。また、DVDならではの忍術解説やサスケの故郷紹介などもある。
カムイ伝全集―決定版 (外伝1) (ビッグコミックススペシャル)
“決定版”として『カムイ(本)伝』と共に新たに刊行された『外伝』の全集シリーズ。その第一巻。
巻頭に綺麗なカラー印刷で作者のイラストが掲載されているのが、このシリーズの魅力でもある。
1965年〜1967年まで『週刊少年サンデー』に掲載された『外伝』を第一巻〜二巻に収録。
この『外伝』の旧作は“第一部”と称されている。
忍風カムイ外伝 巻之六 [DVD]
白土三平(赤目プロ)原作『カムイ外伝』(1965〜67年『週刊少年サンデー』掲載『ゴールデン・コミックス』[小学館])のTVアニメ化。
{カムイ外伝〈1,2〉 (昭和41年) (ゴールデンコミックス) カムイ外伝 全12巻完結(文庫版) [マーケットプレイス コミックセット]}
その1969年4月からフジテレビ系で放送されたカラー・アニメーション作品『忍風カムイ外伝』(全26話)を“初DVD化”(全七巻)した商品で、
この「巻之六」には、シリーズ第21話『女左衛門』、第22話『一白』、第23話『双忍』、第24話『鮫殺人』の4話分が収録されている。
この“初DVD化”シリーズには、「名場面集」「キャラクター紹介」等の“映像特典”もあり、
各巻共に、原作者による原画のジャケットが魅力のDVDシリーズである。(各巻に封入の解説書もあり。)
因みに、このDVDのジャケットになった原画は、放送当時に販売されたソノシート版[朝日ソノラマ]のスリーブに掲載されたもので、
第二話「飯綱落とし」の巻をカラーでリ・テイクした原稿からの貴重なカットである。
この『カムイ外伝』は、別個の『カムイ伝(本伝)』カムイ伝全集―決定版 (第1部1) (ビッグコミックススペシャル)から分岐独立した、
いわゆる“スピン・オフ”作品に位置付けられる。
それは、“抜忍カムイ”を主人公とした物語・・・
忍びの社会の非情な掟。掟を破った“抜忍”には、ただ“死”の制裁があるのみ。
抜忍となった“カムイ”に次々と暗殺者(刺客)達が襲いかかってくる。
己の編み出した「霞斬り」、「飯綱落とし」等の秘術を頼りに、「自由」を求めるカムイの孤独な逃亡の旅は続くのであった・・・。
決定版カムイデン全集 カムイ伝 外伝 11巻セット
『カムイ外伝』のアニメーション製作は、水原弘の主題歌を始めとして、
城達也のナレーション、声優、スタッフ、どの仕事を採っても贅沢な仕上がりである。
このアニメーション作品があることによって、いみじくも原作の厳しくも美しい、その“世界観”が更に拡がったのである。
本作『忍風カムイ外伝』の初DVD化シリーズ(全七巻)を観る度に、そのことを強く感じてしまう。
このDVD「巻之六」での4話分は、カムイとスガル(抜けくノ一)の“抜忍同士の共感”がテーマとなっていると思われる。
因みにTV放送当時、作者の原作漫画(劇画)に“第21話以降(六話分)のエピソード”の存在はなく“未発表”であった。
アニメ化する原作漫画のストックが尽きてしまった為に、作者の草案をアニメ版で先行発表するという運びとなった訳である。
このエピソード、その13年後(1982年)には作者自身による漫画(劇画)版としても青年誌で発表されている。
それを単独で一冊にまとめたコミック『カムイ外伝-スガルの島- (ビッグコミックススペシャル) 』がある。
カムイ外伝-スガルの島- (ビッグコミックススペシャル)