Like the Deserts Miss the Rain [DVD] [Import]
アルバム「walking wounded」以降にこの人達のことを知り、それ以前のことは先にリリースされたベスト盤でどんなかんじだったかを知った程度でした。
今回は新旧の映像ということですが、トレイシーは今より派手な髪型だったり、ベンのほうも髪を短くしいて「そこらへんに普通にいそうな人(失礼)」という印象だったりして、色々と新鮮でした。
また、デモ3曲、ライブ(これまた3曲)など、貴重な映像・音源も収録されており、有り難いかぎりです。
欲をいえば、もっと収録曲が多ければなぁと・・・(キリがないような気もしますが)
Eden
その昔、新星堂がさかんに紹介していたレーベルの人気作品でした。
この後しばし何作かの試行錯誤を経て、ネオ・アコースティックの代表の如く
取り上げられることも。
でもどんな宣伝コピーよりも一連の作品群は深い味わいがあって、
トレーシー・ソーンの声、ベン・ワットのギターの音色に聞き惚れてしまうのです。
最近作は正直言って聴かないのですが、この「エデン」は出会いの
一枚と言う事もあり、事あるごとに聞き返しています。
「無人島に持って生きたい音楽10枚」という特集記事で、まだそんなに
メジャーでなかったこれを挙げている人がいて妙に感動したのを覚えています。
JAZZでもフォークでもポップスでもない、ごくプライベートな音楽が此処にあります。
どなた様にもきっとお気に召すものと確信しております。
Acoustic
前半のカバー曲の選曲がすごい。
B・スプリングスティーン、シンディー・ローパー、E・コステロ。それぞれが出色のでき。
もちろんオリジナル曲の演奏もいい。特に「one place」と「come on home」。
アコースティックと銘打たれているが、ごりごりにフォーキーなものではなく、
彼ららしくセンスよく所々にキーボード、金管楽器(ソプラノサックス)、
パーカッションなどを効果的に入れて、曲の魅力を高めている。
ある時はスタジオで、ある時はライブで。
楽曲、演奏、録音、すべてが素晴らしく、温かに、素朴に、自然に、響きわたる。
音楽することの素晴らしさを、心から味わえる。
ベンのアコギ演奏(その音色)、コーラス、トレーシーの歌。
明るくハッピーな雰囲気の「love is strange」で始まり、
「fashination」の霧雨に包まれて夕刻の舗道を帰っていくようなライブ演奏でアルバムが終わる。
一家に1枚的な名盤であり、名演奏。ジャケットも秀逸。
Language of Life
EBTGのアルバムはどれも愛聴盤だが、中でもこのアルバムは相当聴き込んでいる。どちらかと言えば「洗練」よりも「リアルさ」を、音楽に対して求める方なのだが、トレイシー・ソーンのちょっと憂いを含んだ声の魅力の前には、そんな理屈は吹き飛んでしまう。豪華ミュージシャン参加、という売り文句はあるが、あまり聴く時には気にしていない。あぁ、スタン・ゲッツがいたな、ぐらいの感じ。個人的には3が一番好き。切ない詞だが、曲の、かすかに明るさが見える感じが、たまらなくいい。2もなかなかの佳曲。秋になると聴きたくなる、上品な傑作。
Best Damn Thing
聴く人によって評価が分かれるアルバムだと思います。
Avrilの楽曲の持つポップ性を求めていた人にとってはいいアルバムだと思います。キャッチコピーにもある通り、ハッピーな時に聴けばもっとハッピーにしてくれそうなアルバムです。今の彼女が幸せであることもよく伝わってきます。
しかし、私はAvrilにロックを求めていたので非常に残念でした。
1stを聴いたときの衝撃は今でも忘れません。「自分はロックしてるのよ」とうわべだけ取り繕ってどこかのお偉いさんからもらった曲で売り込みに来たアイドルと違うことは、ジャケットと楽曲が証明していました。ライブでギターをかき鳴らしながら歌う姿を見たとき、「彼女は本物だ」と思いました。2ndでもその期待が裏切られることはなく、これからどう成長していくのかとても楽しみでした。
そして今回届いた3rdアルバム...愕然としました。
まず、彼女のスタイルがロックからアイドルへと変わったということ。シングル曲とプロモを見て思いました。自身はそうは思っていないかもしれませんが、明らかに変わった。確かにノリはいいかもしれない。けれど、何も心に残らない。反アイドルであったはずなのに...
またプロモについていうならば、彼女は「攻撃」の対象を間違えているのではないでしょうか?以前のAvrilならば間違えたってこんなプロモを作らないでしょう。うわべ・見た目だけのアイドルになってしまったとしかいいようがありませんでした。
私のような意見を持っていた人にはおすすめできません。