黄泉がえり [DVD]
この映画を観ている間、ずっとと言う程泣いてました。
だって色々な人の別れと再会が次から次へと移り変わるんです。
おばあさんと行方不明の息子の再会で、先ず切なくなりました。
中学生や、自分より年下になったお兄さんと弟とか。死んだ人が甦ったら嬉しいだろうな、と、自分の祖母のことを考えたりして・・・。
大事な人と死に別れた人が見れば、きっと何かを感じるはずです。悲しいことに変わりはありません。でも、「会いたい。」と思う気持ちが大事なんだと思います。(←歌詞のせいもありますが。)
死について、深く考えるチャンスです。亡くなった方への自分の気持ちをもう一度思い返します。大事に思える人がいるということはとても幸せなことだと思います。(ちょっとクサイですね・・・。)
挿入歌の「月のしずく」。これをRUIが歌うと、話が余計に引き立ちます。涙を誘います。
無性に胸が締め付けられて、涙が止まらないと思います。目が真っ赤になるので、時間がある時に観ることをオススメします。
全体的にキレイな映画です。
ゆきずりエマノン
梶尾真治が『エマノン』というキャラクターを生み出したのは1979年のことだ。
地球が誕生した時からの生命の記憶のすべてを持っている少女・エマノン、
時には彼女が主人公として、時には狂言役として、エマノンは地球の、生命の声に従いながら、放浪し続ける。
・・とまあこんなだいそれた設定はやっぱり80年代のもので、今ではちょっとあれだよなぁというレトロな感じは隠せない。
そのエマノンの哀しみとかそんなモノを了解して共有した上で、最新作に当たるのならうるうるなんだけど、
この作品で初めてエマノンに出会う人にはちょっと話の骨格の割にはこじんまりとまとめ過ぎでサラッと流れて終わりってことにもなりかねない。
だから、これはちょっと邪道な入門だけど、鶴田謙二先生のcomic版『おもいでエマノン』から入って、この本にシフトするのがよろしいかもよ。
まあcomic版から入ると鶴田エマノンのイメージが固定しちゃうというのが難点だけど、エーイ、いいじゃん、今からのヒトはこれで行きましょう!
だって梶尾先生のオリジナル第1作はすでに入手困難なんだから、仕方ない。
で、9年ぶりの『エマノン』は、以下の4つの短編からなる。
『おもいでレガシー』、『ぬばたまガーディアン』、『いにしえウィアム』、『あさやけエクソダス』
最後の短編のラストの切なさなんてさりげなくて、泣ける。
そして、梶尾真治先生同様、
あなたはあなたのエマノンに何処かの街角ですれ違っていることにきっと気付かされるだろう。
おもいでエマノン (リュウコミックススペシャル)
鶴田謙二の描くけだるそうな女の子が魅力的。
特にカラーだと神の領域です。
(勿論、人物単体じゃなく構図や背景など全部ひっくるめて素敵)
この絵と、青春への郷愁にあふれたストーリーとが上手くマッチして、
ミニシアター系の良質な映画を思わせる切ない読後感を残す。
珠玉の名作。
EMANON さすらいエマノン Episode:1 (ロマンアルバム)
中綴じ製本だが包み(表紙)サイズや中綴じした際の紙のずれが考慮されていないので、断裁されていないかのような安い印象を受ける。
中身については寡作作家鶴田謙二だからこそ許されるコミックというか画集というか...コレクターズアイテムの類。