火の鳥 鳳凰編 [DVD]
原作と比べると、ストーリーを大幅に端折っている。
原作が輪廻転生を説く話とすれば、アニメ版は我王と茜丸、2人の彫物師の対決の話といったところか。…が、あの奥深く長い話を無理やりアニメで説明するより、バッサリ切り取って我王と茜丸だけにスポットを当てたのは成功と云えよう。
最初から最後までテンポよく進み、かつ絵は(キャラクターに時代を感じるものの)実に丁寧で、80年代に製作されたアニメの中では郡を抜いている。
原作の理屈っぽさが好きな人には物足らないだろうが、頭を空っぽにして2人の彫物師の生き様を見ていると最後に涙が溢れてくる味わい深い名作。
ミュージカル 火の鳥-鳳凰編-生と死と輝きの物語
オープニングのどきどきするような曲、美しいエンディングなど、観劇した人なら「これが欲しい!」と思うような曲が選ばれています。プレビュー、新宿公演、秋田公演、西宮公演に我王役で客演したパク・トンハの声は特に素晴らしい!ブチ役は客演の今泉由香、わらび座の田郷真友が分担。
観劇時の興奮を呼び起こされるレベルの高いCDになっているが、スタジオ収録のため、舞台よりも若干大人しい感があるので、☆4つ。
火の鳥 我王の冒険
スーパーマリオブラザーズと同系統のアクションゲームですが、石段(石瓦?)を足場にして進む独自のシステムや本作独特の雰囲気と相まってとてもおもしろいです。自分は、ファミコン版を5回以上クリアしました。バーチャルコンソールでの配信に、期待したいです。
手塚治虫・火の鳥 DVD-BOX
「鳳凰編」は当時原作本をたくさん出していた角川のメディアミックス戦略で制作された
アニメ映画だったと思う。
絵が違うなど云々以前に、「鳳凰編」のダイナミズムあふれるシナリオを十分に生かし
きれてない尺の短さ。
2時間以上の大作として作るべきだったと思う。
劇場では見なかったが、当時のCMだとアニメ映画「時空の旅人」と同時上映という形に
なっていてこちらは2時間位だったと思うが上映時間を逆にしたほうがよかった気がする。
この後、OVAで「ヤマト篇」「宇宙篇」が同じ製作会社のスタッフで製作されたが、
これらも原作を読み直せば物足りなさを覚えるかもしれない。
けれども、後年NHKで製作されたTVアニメ版「火の鳥」よりはこれらの作品のほうが
だいぶ面白い。
火の鳥(鳳凰編)
火の鳥鳳凰編の映画自体は
長編の原作に対して1時間という短時間の作品のため
ダイジェスト版のような内容でいまいちだったのですが
故・宮下富実夫さんの手がけた音楽は
非常に独特でいながら聴き心地がよく、さすがヒーリングミュージックの
第一人者と言われるだけあって大変すばらしいものでした。
渡辺典子さんの歌った主題歌の作曲もされているのですが
こちらも「愛したが火の鳥」というサビの部分が
一度聴いたら忘れられないほどインパクトがあって非常に印象深い名曲です。
ところでこのCDは1999年の発売なのですが
劇場公開時の1986年に主題歌を含めて収録内容が全く同じCDが
出ているのですが、なぜか帯に「初CD化」と書かれています。
「火の鳥」オリジナル・サウンド・トラック
聴き比べても音量が少し上がっているかな?という程度で
特別リマスタリングや高音質化しているような感じもせず
なぜこういういい加減な宣伝文句を書いたのか不思議でしょうがないです。
旧盤の方は数が出ているようで中古でも結構入手しやすい方です。
ジャケットは全然別のデザインですが収録内容は一緒ですので
これから聴きたいという方は旧盤を探したほうが良いと思います。