メメント/スペシャル・エディション [DVD]
物語の展開は、時間軸が逆行している(DEから始まってOPで終わる)。最近、時間軸を弄る映画が流行っているのだろうか。この手の演出には批判も多いが、この作品に限って言えば、時間軸を弄る事と主題が明確に関連しており、綿密に練られた実に見事な作品だと思う。「記憶」の問題については、学生の頃に読んだ、ジェローム・フランクを思い出した。主演のガイ・ピアースは、出演する作品で随分印象が変わる。本作品でも好演しており、なかなか芸達者だと思う。
特典映像で、時間軸通りのバージョンが収録されているので、それを観ると一気に内容がわかるようになっている。それにしも胡散臭い連中ばかり。
CHRISTOPHER NORAN 2-TITLE BOX メメント コレクターズ・セット [DVD]
見終わった後、どれが事実なのかうそなのかわからない
奇妙な感じにとらわれます。そして何度も何度も見てしまうと思います。
ガイピアースの演技っぷりもかっこいいです。
時間軸が逆になっていてさかのぼってストーリーが展開していくので
自分の頭の中であわせていく感覚は斬新です。
ぜひごらんあれ。
memento mori(初回生産限定盤)(DVD付)
最近になって、再びBUCK-TICKを聞くようになった。
自分の中では「sexy stream liner」あたりで止まっていた。
実際、それ以降のアルバムは個人的にはあまり受け入れられないというか、
彼らが本領発揮できていないような、迷っているような印象で、
このまま消えていってしまうのかと思っていました。
しかし、彼らは全く止まってなかった。
櫻井氏のソロライブの模様や、「13階は月光」以降のアルバムは何だか「水を得た魚」の様で、
本当に地に足がついたような、楽しみながらやっているように思う。
それだけでなく、楽曲がいい。
聞き込める。
最近の楽曲は快晴の昼間でも聴けるものが多いのも新しい側面のように思います。
中学のころ(今は30歳)「殺シノ調べ」を聞いて、
それ以降なぜかずっと聞いてきたバンド。
周りではあまりメジャーではないから、
なんで自分のフェイバリットなのか理由が分からなかった。
今、分かった、本物だからだ。
メメント [DVD]
構成が斬新ですね。そして複雑です。
僕はこの斬新さだけでも、☆4つぐらいあげられそうです(笑)
「今こうなっている。しかしなぜこんなことになっているのか?」
10分ごとに記憶がなくなってしまう主人公と同じように、観客も10分前に何があったのかわからない。
主人公と一緒に、わずかな手掛かりを頼りに謎を追求する。
物語の真相が徐々にわかっていく様は圧巻です。
観客は記憶力と推理力を求められます。
探偵映画のように主人公に引っ張られるように謎を推理するのではなく、主人公と一緒に推理していくのが、この映画です。
特典映像に、物語の進行が順番通りになっているバージョンがあります。ぼくは1回本編を観た後、このバージョンを見てストーリーをちゃんと理解できました。
僕はあまり記憶力がなかったようですね^^;
面白い映画です。
メメント・モリ
今、手元にあるのは三冊目です。
藤原新也の写真集なのだけれど、A5版で持ち運びやすく、手頃な価格。
而してその内容はといえば、大版の本10冊分を優に超える、密度の濃い空間が、ページの合間に挟まっている。
生きること。
しぬこと。
その境を見極めようとするかのように写真を撮り続けた藤原新也の、息遣いを感じる。
有名な「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」の写真も収録。インドの川辺で、人の遺体が、野良犬に食われているのですが、不思議なほど嫌悪感はなく、聖なる印象さえ受ける。
一ページめくった冒頭、「ちょっとそこのあんた、顔がないですよ」にやられ、もう一ページめくれば、もう藤原氏との対決が始まる。
命についてきちんと考える人にお勧めしたい本。