サッカー戦術クロニクルII
1がとてもオモシロかったので、2も迷わず購入しました。
前半は「守備的」とされるチームや戦術の紹介で、著者的に言えば「消滅しつつある」戦術です。
カウンターやマンツーマン、ロングボールなどを、守備のイメージが強いチームを例に分析しています。
どうすればギリシャがユーロで優勝し、どうすればノルウェーが短期間でブラジルに2勝できるのか?
強豪国に攻撃vs攻撃でぶつかっても、やはり勝てませんからね。
いかに周りから皮肉を言われようと、勝つために守備に重きを置くのは仕方ないと思います。
また、アンチェロッティによると、イタリア人は負けを非常に嫌うそうです。
勝ち点3を取りに行って逆襲されるよりは、堅実に守って勝ち点1を得る方が納得されるのだと。
そういう国民性だから、守備重視でてカウンターを仕掛けるのが主流なのは当然かなと思います。
後半は08-09シーズンの、プレミア4強とバルセロナの戦術の解説。
選手の動きもイメージしやすいだろうし、こちらは近年ファンになった人にも読みやすいんではないでしょうか。
それぞれそんなに長くはないですが、トップチームの最新の戦術は勉強になると思います。
個人的には1の方が好きですけど、知識の幅を広めるためにも両方の購入をオススメします。
2はこのサイトに再入荷してまたすぐに売り切れとなったので、もしかしたらこちらの方が人気があるのかもしれません。
蹴りたい言葉 サッカーがしたくなる101人の名言 (コスモブックス)
意外に知られていないことだが、ビル・シャンクリーの有名な言葉はヴィンス・ロンバルディの自伝の引用であった、などの話がコラムに盛り込まれている。読み物としても面白い。
読み進めて、最後に涙が出る。その理由は読んでからのお楽しみだ。