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アルプスの提督じろくんのくりくり時事評論

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Painful 個人的にはこのバンドの最高傑作と
言えると思っています。

都会にしては澄んだ空気の夜中に、
高い所から街並みを見渡して、
建物の隙間から見える光と、
その中にいるであろう人たちの温もりを
感じながら流したい、そんな音楽。

そしてこれから訪れる夜明けにささやかな希望を
抱いている、その状況を心地良く感じられます。

近くて、でも遠いところから鳴り響くメロディと
切なさをくすぐるささやかなノイズ、
素朴ながら洗練された、本当に気持ちの良い作品です。

深夜のアルバイトからの帰り道、
電車の中から見る朝日に、これほどマッチする音楽は
他にありませんでした。

I Can Hear the Heart Beating As One 『全体に漂う優しいノイズの洪水と静寂』。ヨ・ラ・テンゴの諸作品(90年代以降の)にありがちな形容だが、このアルバムこそ最もうまくこの言葉が形容されている作品であろう。ヨラを別にしてもだ。凶暴であるはずのノイズがひたすら柔らかい。心地良い眠気を誘う、
そう、このアルバムは夏の夜に聴くと格別に思える。なぜかクーラーではなく扇風機が欲しくなる…幼稚な表現かも知れないけれど、そうなのだ。僕はインストが正直あまり好きじゃない。長ければ尚更ウンザリする…でもヨ・ラ・テンゴのインスト曲はなぜか好きだ。例えば「Green Arrow」に歌が乗ったら、曲が台なしになるのではないか。そう思えるほど彼等のインストには完璧な曲が多い。確かにヨラはジャムセッションで曲を作り上げていくバンドだが、このアルバムのほとんどは曲(ソングライティング)先行だったのではないか、と思う。他のアルバムよりもポップな感じがするし、実際このアルバムをきっかけに世界中で注目が集まった。それに[曲]にふさわしいアレンジを選ばせてる。この『I Can Hear The Heart Beating As One』というサウンドトラックに相応しい曲を作り、相応しい歌を乗せるのみ。個々にも突出した曲が多い。最初に「Sugarcube」を聴いた衝撃は大きかった…
もちろん全てのディスコグラフィが素晴らしいヨ・ラ・テンゴの中でも、最高傑作とされている理由がわかる。

And Then Nothing Turned Itself Inside-Out 落ちます。海のそこくらいまで。ゆらゆらひんやりとして気持ち良いのですが、そのまま息耐えてしまいたくなる。
私生活で本当に落ち込んでいるときに聞くとヤバイことになる…かも?

個人的に、落ちたいときに是非聴いて行きたい。


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