12歳までに「絶対学力」を育てる学習法―すべての教科に役立つ万能の思考力を伸ばす
もう1冊の方にも書きましたが、小1の息子にどんぐり問題を
やらせてみた時の典型的反応に愕然として、この本を読み返し
ました。
どんぐり問題にすごく苦手意識を持ってしまったので、
最初は、本に紹介されている指折り計算からゆっくり始めま
した。その後、どんぐり問題も徐々に絵に描けるようになり、
楽しさに目覚めた感じです。
2桁計算の足し算が始まり、苦労しながら解いている様子を
暫く見守った後に、筆算の仕方を教えたら、目を輝かせて、
「メチャ簡単!何で早く教えてくれないんだろう?」と
喜んでいました。
準備学習の大切さのようなものも考えさせられた一冊です。
お勧めです。
般若心経入門―276文字が語る人生の知恵 (祥伝社黄金文庫)
海外出張や仕事でかばんに忍ばせておくお気に入りの本を一冊選ぶとすれば、松原先生の般若心経入門、この本を選ぼうと思います。何度も読み返しながら、だんだんと核心へとちかづいていけるような気がします。
人造救世主 アドルフ・クローン (角川ホラー文庫)
このシリーズを3作とも読んだが普通程度に面白かった。ただ筆者の作品を初めて読むのであれば、これ以外のもっと面白い作品を、まずお薦めしたい。期待しすぎてがっかりした方が多いかもしれないが、ファンには一応楽しめる出来栄えと考える。
地獄【DVD】
先頃出版された「俳優・原田美枝子」のなかでも、本人の口からわずか数行しか語られていないカルト映画になりますが、脚本家の高橋洋なんかがこの作品を評価しているように、ある意味徹底した“因果は巡る”という日本人独特の重さとタブーが物語の全体になっている重たい映画です。
ただし、あくまでもメインディッシュである針の山や釜茹でなんかの「地獄」は見世物としての描写で、むしろ監督の神代辰巳は、どちらかといえば母と娘、この親子の業のほうに主体を置きたかったんだな、と思わせる怪作です。
岸田今日子、石橋連司、田中邦衛、加藤嘉といったビジュアルだけでなくキャラも相当に濃厚な配役陣営に、お岩さんの稲野和子、死神博士の天本英世(地獄のツアコン!)、雨月物語の毛利菊枝といった怪談映画の面々に、国際プロレスのマンモス鈴木らが地獄の鬼となり、圧巻は誰が誰だかわからぬ身長30メートルぐらいの閻魔大王の金子信雄と、もうどこまでも最強なキャスティングで、それぞれの俳優の個性のぶつかり合いも、この映画の醍醐味です。
ほぼ同時期の篠田正浩監督の「夜叉ヶ池」(これも早くDVD化して欲しい)の特撮に比べるとなんとはなしに劣るといわれる矢島信男の特撮は、なんだかファンタジーっぽく、そんなにドギツさがないので、本当は幅広い年齢層を狙った大作だったんだな、と思わせます。
主題歌は山崎ハコ。ちなみに、この映画の主題歌「心だけ愛して」や挿入歌「きょうだい心中」、そして超有名な恐怖の「呪い」なんかが収録されている日本最大のホラー音盤「人間まがい」のアルバムが復刻されていないのは悲しい。
とりあえず、女の強さと怖さが強く実感できる作品です。
玩具修理者 (角川ホラー文庫)
「玩具修理者」のほうはかなりグロイです。気持ちが悪くなるくらいグロイです。
分解しますからね、人間を。
それでも個人的には好きですけど。
どこからどこまでが生物なのか考えました。分解して、また組み立てても人間なのだろうか…。
もう一つの作品は、理解するのに時間がかかりましたが、迷宮のような面白さがありました。
じわじわ怖いです。怖いと言うより、不安と言うほうが適切かもしれません。
時間と精神の話です。脳の一部をいじることで、タイムトラベルをしようとします。
私はかなりぐるぐると引き回されたような気分になりました。
自分が立っている基盤を揺るがされるような作品です。