現代スペイン読本 知っておきたい文化・社会・民族
フランコ将軍の死去によって独裁政権が終焉を迎えた1975年以降、今日までの現代スペインを、政治経済、国際関係、文化芸術、日本との縁などに渡って概説した書です。2008年11月の出版。
出版が新しいだけに、現在政権を担っているサパテーロ首相の政治経済状況についても触れていて、最新のおおよその様子が見て取れるのは便利に感じました。
一方、急ごしらえで出版にこぎつけたのでしょうか、校閲が十分にされた形跡がなく、誤字がいたるところに見られます。
一例を挙げるなら、
34頁:「若干四〇歳の首相」。若いということを強調するために「弱冠」という言葉を使いたかったのでしょうが、そもそも「弱冠」は二十歳のこと。最近は「とても若い」という表現で使う人も増えましたが、それでも「じゃっかん四〇歳」という表現はいかがなものかと思います。
なお、同時期に出版された「スペイン検定―あなたが知っている、知らないスペインの四択・百問」は本書とほぼ同じ顔ぶれの執筆陣が書いているので、あわせて読むのも良いかもしれません。
世界ふれあい街歩き スペイン バルセロナ・グラナダ [DVD]
旅番組は数多くありますが、必ずといっていいほど、
リポーターが中心に写って案内し、
「観光名所案内」「何か食べる」「何か買う」です。
これはほとんどそれがありません。
カメラがリポーターの目になりますから、姿は見えませんので
自分が一緒に歩いている気分になります。
一般の旅行ではまず行かないような路地から路地へ…。
その国に普通に暮らしている人の姿が見えます。
ほぼ、朝から夕方まで一日がかり、とにかく歩き、
乗り物にはめったに乗りません。
お国柄もあるでしょうが、割と一般の人が
「見て行きなさい」と家に入れるのを見て、
日本じゃどうだろうと、思ってしまいました。
外国の個人の住宅を見るのはなかなか楽しいものです。
元々NHKの番組を見ていて、
これは何度でも見たいと思うものを購入しました。
ナレーターは芸達者な方が多いので、
それもポイントですね。
グラナダ MD 【メガドライブ】
未だにMD引っ張り出してやりたくなる味のあるSTGだ。見てくれは地味だが、随所に高技術の演出が見られ、マシンの性能を鑑みると、おおっと唸ること必至。面白くなるのは中盤以降で、芸の細かいことをしてくれるボスがいて倒すのに燃えた。移植の際、新たに加えられた面も秀逸で、本作屈指の名BGMが流れる。
自機が取得できるウエポンはハズレがなく(インセクターは射撃の妨げになることも多いが)、どれもが役立ち、この孤独な戦場で心強い友となってくれた。
その延長に悲壮感に満ちたエンディングが待っている。すべてを失った戦士はどこへ去りゆくのだろう?
イベリアの雷鳴 (講談社文庫)
第二次大戦下のスペインで繰り広げられるスパイ戦。主人公の日本人スパイが下宿している家の娘は彼に密かに想いを寄せはじめるが、ヒトラー暗殺計画にも巻き込まれていく。長編ながら話しの展開は綿密に組み立てられており、安心して読み進められる。逢坂氏のスペインものに登場する女性は主人公の恋人であれ脇役であれ精神的・肉体的にタフな人間が多いが、今回はめずらしく純情可憐な女性が主人公とかかわってくる。そのせいもあってか、この本の主人公は彼女と考えてもおかしくないのかもしれないと思う。読み終わった後、彼女のしぐさ、せりふがいつまでも頭に残った。
3大テノール 世紀の競演
海外旅行,旅先で、時間つぶしに ふらりと入ったCDショップ。
そこで偶然にも試聴したのが、このCDでした。
ジャケットから、異様にも漂ってきた熱気に吸い寄せられ、
ヘッドフォンを手にしたことを、今でもハッキリ覚えています♪
その頃も、今も、
オペラという形態は、どうも好きになれないのだけれど、
彼の、彼らの歌声は、凄いと、
ただただ そう思って聴いてしまった,このアルバムは、
この共演は夢でしかありえないと思われた,
ルチアーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラスの
現役三大テノールの3人の初の競演のアルバム♪
それも、
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団とローマ国立歌劇場管弦楽団という
の2つのオーケストラをおいて、巨匠ズービン・メータが指揮している。
世界史に残る,カラカラ浴場で、それは興ったゴージャス。
事件とも言うべき,豪華な饗宴があったのは、
日本で言えば七夕,1990年7月7日。ワールドカップの前夜祭であったと、
帰国後に知ったのでした。
試聴した時の衝撃を、今でも感じる♪
それぞれ得意のレパートリーで,美声を競い合う三人の、
凄まじい声量と表現力♪
試聴した途端に、眼が覚めたんだ♪
圧巻!圧倒されるばかりだった♪
オペラを持ち歌とする凄さ♪
その歌いっぷり!お見事!としか言いようが無い♪
ラストは、三人でメドレー♪なんとも贅沢♪
なんとも、心浮き立つ歌声♪
生きている歌声♪
こんなにも、こうして、ここで、生きている歌声♪
その響きに、感動する。
後に映像で見たそれは、正に、饗宴♪豪華♪な一夜でした。
この鳥肌ものの感覚を、是非味わってほしい♪
まずは、その歌声だけに耳を澄まして、心を澄まして♪
人の歌声・人間味の凄み♪
それをを感じてほしい,一枚です♪