LOVERS ~恋に落ちたら・・・~
あの『初体験』のクオリティは「凄い!」の一言。脱帽です。
しかしその後の汎用Hの質が目に見えて落ちるのがなんとも悲しい。
アニメと見まごう日常のイベントCGや豊富なミニゲームなど、Hアニメ以外もそうとう作り込んでいますが、この辺に掛けた資金と時間をもう少しHアニメに回してほしかった。
フルアニメーションHが売りなのだから、そこに力を入れるべきでしょう?
全Hアニメが『初体験』のクオリティだったなら間違いなく伝説になったいたであろう一品です。
・・・もったいねぇ。
LOVERS オリジナル・サウンドトラック
なかなか良いです。
映画を見て、音楽が気に入り、購入しました。
ヒーリング系の音楽が好きな方にはおすすめです。
アジアの楽器が使われていて、かっこいいし、癒されます。
ただ、映画のTVCMでつかわれている、アップテンポの曲もすきなのですが、それは入っていませんでした。残念です。
LOVERS ~恋に落ちたら…~ PREMIUMPACK (VISTA対応版)
昔の作品のリメイクらしいですが、
エロシーンのアニメは非常にクオリティが高いです。
(不自然にぬるぬる揺れるアニメもどきではなく、本物のアニメです。)
特に理恵の初体験のシーンの表情やしぐさは処女らしさが出ていて、
その後回数を重ねるごとにエロさが増していくのがすばらしい。
ただし初体験のシーン以外はクオリティがやや落ちるのが残念であるが、
他のエロゲのアニメよりはよくできています。
エロ以外のシーンに使った労力をもう少しエロシーンに注いで欲しかった・・・
あとクイックセーブがない、アニメをスキップできないなど、
システムにやや不満はあるが、それを上回るくらい十分満足できる作品でした。
パッケージの絵が気にいっていて、エロアニメ好きの人なら絶対お薦めです!
Lover Reborn: A Novel of the Black Dagger Brotherhood
今作は前作より断然楽しんで読めました。会話のセンスがいいのはいつも通りですが、ストーリーの入れ替わりもスムーズです。特に中盤以降は目が離せない展開に。ただし残念ですが、Fallen Angelシリーズを含め、ここ一、二年の作品は昔ほどの勢いがなくなってきたような気がします。
ストーリーは最愛のWellsieを失い、抜け殻のように毎日を過ごしているTohrと、Xhexの母親でLover Mineの終わりで屋敷に来たNo'Oneを中心に進み、Xhex/Johnや前作で登場したBand of Bastersの話などがサイドストーリーとして語られていきます。
TohrはSexyなBrotherというイメージがないため、その辺りは若干期待薄でしたが、さすがは抜け殻でもBrothers。しかもこれまでで彼が一番ラブシーンの回数が多いような気がします(悪いことではないかと?)。
そして前作と同様ですが、気になったのはすでに解決済みだったはずの問題を蒸し返している点。
まず主役のTohrは前作までで戦士として復活するために自分と向き合い、Chosenの血を受け入れ、体重もある程度増やしていたはずでしたが、US版の表紙を見てもわかるように、今作では再び恐ろしいまでのやつれよう。結局Wellsieを失った痛みは克服できていなかった訳ですが、それなら何故一度微妙に健康を取り戻させる必要があったのか。その過程を細かく書く必要があったのか。とりあえずJohnを安心させる為かも知れませんが、考えてもみれば、Wellsieを失ってまだたったの18ヶ月。立ち直れないのは無理もなく、しかも何百年も生きる彼らにとっては、18ヶ月は先週みたいなものでしょう…。執拗にWellsieの死を認めろと迫るLassiterが憎らしくさえ思え、そんなTohrに翻弄されるNo'Oneも哀れです。
そしてJohn。…君もまたXhexの態度を蒸し返すのか?です。Lover MineでのJohnの行動を物足りなく感じていた読者にはこの部分はかなり苛つく点かもしれません。
このような「蒸し返しストーリー」に加え、登場人物を増やしているので、当然未解決のストーリーがさらに増殖するはめに。とりあえず来年出版の次作はQhuine/Blayなので、ここは解決するとして、期待していたWrath/Bethの家族計画、Rhage/Maryの養子縁組問題、BellaがZとケンカ別れした時に滞在していた屋敷の主人は誰か(たぶんあいつ)、Cormia妊娠、などの話はまた先送りにされました。Band of Bastersも興味がありますが、それは別のシリーズにして、ここではBrothersの話をもっと読みたかったというのが素直な気持ちです。
あと、どうも登場人物に医療従事者が多すぎ。こんなに狭い世界で外科医が二人も必要?ここはER?自分で傷を縫っていたRhageのシーンが懐かしいです。
ということで今回も厳しめですが、そうは言ってもやはりこれだけのものが書けるのはWardだけ。他のロマンスと数段読み応えが違うという点もふまえ、星4つです。