Slayed
イギリスのグラムロックバンド。1972年発表の3枚目のアルバム。
70年代のロック名盤ということで聴きました。
いわゆるバカ明るい感じのグラムロック。ノリとシャウトで切り抜けるシンプルサウンド、そして美メロ。
AC/DCやKISSの源流のような感じです。
なるほど、ジーン・シモンズが影響を公言しているらしい。
#4、#5、#6の流れが聴き所。ジャニスのカバーも挟んでます。
基本、当時の評論家からクソ扱いらしいが、後にドンドン国民的ハードロックバンドとして評価が上がるらしい。
確かにデヴィッド・ボウイのような知性は感じられないが、その分誰でもスッと入れるロックだ。
愛らしい。
メフィストの牢獄 (文春文庫)
毎年恒例になってきた文春文庫発スレイドの新作(但し原書は99年発表)、ミステリーファンとしては十分、楽しめる内容になっています。但し、苦言を一言!!帯にカナダのディーバー?的なセールス文字がありますが、全く似通ってないと思いますよ??ディーバーにも失礼ですし、スレイド本人にも同じく失礼でしょう。洗練されたプロットとジェットコースター的な展開の速さが魅力なディーバーに対し、スレイドは物語の展開が読めない面白さは通ずるものの、大量数殺人、数々のトリック、孤島物、密室物、オカルト物等、逆に整理、整頓が出来ていない大胆な荒々しさに大きな魅力があるんで合って、全く作家のポジションが違うでしょう。出版不況のあおりで作品を売りたいことは分かるのですが、実際かなり違うと思いますよ。今回も、シリーズを通して準主人公的人物が、こんな可愛そうなことにと、ハラハラさせられます。シリーズも文春さんに移って4作目ですし、一定の評価があるから発売が続くのでしょうから、ちょっと余計なお世話でした。
Feel The Noize: Greatest Hits (UK)
見た目、耽美でも妖艶でもありません(笑)。
そういういわゆるなグラムロックのイメージは皆無ですが、
キャッチーなリフ、耳に残るメロディー、ちょっと金属的な
クセのあるヴォーカルといった音楽面で言えば、やはり
グラムロックシーンの生んだバンドならではの魅力を持つ
ヒットメーカーだったと言えるでしょう。
グレイテストヒッツと銘打たれただけあって、このアルバムは
ヒット曲満載!ノスタルジックなファンダンゴで楽しませてくれる、
オールドファンには懐かしく、若人には温故知新なベスト盤です。
特に、ドカドカうるさくて楽しい「RunRunaway」とか最近でも
TVのバラエティ番組などでBGMに使われていたりするし、
リアルタイムに聴いた事はなくても、色んな所で知らない内に
耳にしていた曲の良さ・多さに聴いて驚け!ってなもんで
SLADEを知らない若人にこそ、お勧めな一枚かもしれません。
Apollo 13 [VHS] [Import]
1960年代の冷戦時代。米国は宇宙開発でソ連に大きく遅れをとっていた・・・。
それを逆転すべく国家の威信を懸けて1969年にアームストロング船長が人類史上初の月面着陸を果たす。
続いて1970年に「アポロ13号」が3人の宇宙飛行士を乗せて月面着陸を果たす計画が実行されようとしていた。
当初は14号の船長になると思われていたジムは乗組員の病気により急遽13号に乗り込むことになり、月面を歩くという夢に思いをはせていた。
同僚の乗組員の病気による交代などの紆余曲折を経て、アポロ13号は予定通りに打ち上げられる。
無事に打ち上げは成功し、月面着陸は時間の問題かと思われたが・・・・月面を目前に船内トラブルが発生する。
宇宙開発としてはまだまだ全然黎明期の1960年代に起きた事故。
流石のNASAといえども技術も設備も現代に比して全然劣る時代に、地球から全然離れて手の届かない宇宙にいる飛行士たちに
地上の管制塔から指示を出し、連携しながらの救出作戦の遂行に移る。
事故により酸素が失われ、水が足りず、電力が不足する。
限られた資源・時間・人員の中で最良の選択・手段を見付けて3人の飛行士たちを地球へと戻すために大気圏へと突入する!
それにしても大衆・マスコミは打ち上げには「月打ち上げは今や海外旅行と同じ」と無関心。
テレビ中継すらしなかったのに、いざ事故が起きると飛行士たちの家族の家に押し掛けてコメントを取ろうとする様に呆れる。
ジムの奥さんがそんなマスコミの態度に怒るのは当然です。
「ドラマチックな展開になったから」なんて、家族にすればふざけるな!でしょうよ。
救助にも気軽には行くことが出来ないのが「宇宙」という空間。
今後、もし人類が「月」を含めた他の天体に進出することがあるとしたら、こういった事故は当然に発生していくことだろう。
「事故の想定」は出来ても、現場での事故はまた別で、想定外はいくらでもある。
そんな時でも、その場で出来る全力のことをするしかないのだということを示唆している。
そして全力で解決にあたった際に奇跡が起きて「道が開ける」こともあるのだということ。
「道は自ら切り拓いていくもの」だということ。何もせずして奇跡を待つことなかれ。
THE SLADE BOX
自分が彼らに出会ったのは(ありがちですが)「神風シンドローム」。それ以前は存在すら知りませんでした。洋盤が安価だったというのもありますが、久々に聴きたくなって本作を購入、初めて神風以前の彼らの楽曲を聴きました。驚いたのはすべての曲が楽しい、暖かい。メロディも何気に良いものばかり。英国のバンドとは思えないくらいのノー天気さです。なんで日本でメジャーになれなかったのかが不思議なくらい。やっぱりバンドはルックスじゃないですね(笑)。ノディ・ホルダーのちょっとかすれた高音ぎみのボーカルが素晴らしい。ジミー・リーのテクニックもなかなか。4枚組かあ、とちょっと躊躇していたのですが、買って良かったです。