ライヴ・アット・ロニー・スコッツ・クラヴ [DVD]
『LED ZEPPELIN DVD』、クラフトワークのワールド・ライブ以来の、まさに全世界のファンが喉から手が出るくらい待望していた、必殺の音楽作品。この客席にいたかった。よく「ライブハウスの臨場感」といううたい文句があるが、この作品にこそそれが相応しい。まさに、それ。これを企画した人、そして何より満点の演奏で応えてくれたジェフに努力賞を慎んで献呈したい。偉い。
どうしても、タルに触れなければなるまい。もう観ておわかりだろうが、ジェフのビデオの衣を借りた、タルの初ライブビデオでもある。一体誰がこの最高の雰囲気を醸し出しているかと言えば火を見るより明らかだ。やっぱり、バンドは楽しくなくちゃ。それを御大60ウン歳、ヴィニー50ウン歳の重鎮バンドでも実証している。タル自身も、一体どこでそんなに深いソウルを身につけたのか分からないくらい、ヘヴィなアプローチと情熱で弾ききっている。ブラボー。この先一体どうする?と余計な心配をしたくなる位である。タルがくすぐられるようなブルース・ラインを弾いたら、客席の暗闇にいるロバート・プラントがニヤリと笑っている。見逃しませんよ。
ジェフ。どうしても、BB&Aとか、昔の映像を探しがちだけどいつが最高のジェフなのかと問われたら、自信を持って本作であると言っていいと思う。本当におかしい。もうジミもローウェル・ジョージもレイボーンもいない。しかしジェフは未だ最前線にとどまり、ストラトキャスターの可能性の底辺を拡げ続けている。このビデオでのプレイに至っても、まだ途中経過に過ぎないように思える。いとも簡単に、ストラトからヘンテコリンな音を紡ぎ続けている。全くもっておかしい。奏法も謎が多過ぎる。これ見たらとうにギターをやめたおっちゃん達も「もう1回触ってみようかな」需要を喚起するに違いない。それだけの魅力に溢れている。大阪公演を観たが、となりの大学生達が開演前に「なんだかんだ言ってベックだから、ちょっとはマシちゃうん?」みたいな会話をしていたが、公演の半分くらいで口を開けたままになった。老若男女、このジェフの美技を体験すべきである。
今頃になって「3大ギタリストとは、よく言ったものだ」と痛感してきている。おととしのジミーと言い、この3人は偶然居合わせた天才達なのだ。そして重要なのは、その1人が最高のパフォーマンスをビデオにしてプレゼントしてくれたということだ。輸入盤にしろ国内盤にしろ、たったこれだけの値段で家にいながらにして最高のライブが観られる贅沢。クラプトンまで付いてます(笑)
トランスフォーメーション
ジェフ ベックのライブ映像を偶然見ていて、ええ、やられましたとも。
ソロパートを弾き終えた時の彼女の「どや顔」&「笑顔」に。
皆さんの様に薀蓄は全く語れませんが、単純にベースを弾くこの小娘wの格好良さにシビれました。
最近ではエスペランザを良く目にし耳にしますが、何と云うか…タルの方がカジュアルとでも言うのかな?うん、取っ付き易い空気があって好きです。
いや、エスペランザのシックな「大人感」もそれはそれで好きなんですけども。
・・・ね、シロートの感想で、本当に、なんともかんとも。
2009年の7月にニューアルバム作りに着手、と彼女のサイトに書いてあったのでそろそろなのかな〜?
楽しみです。
Transformation
最初は、ジェフ・ベックのライブDVD「ロニー・スコッツ・クラブ」で、その姿を見ました。第一印象は、ランドセルに背負われている少女。ところがどうでしょう。演奏が始まると凄腕の美少女!このCDは、そんなタルさんの音楽を充分に楽しめます。今後の活動が期待できるアーティスト登場です