【映画パンフレット】 『CASSHERN/キャシャーン』 監督:紀里谷和明.出演:伊勢谷友介.麻生久美子.唐沢寿明
★DVDのウルティメットエディションの特典映像とカブる部分もありますが、
副読本として読み返して楽しめる内容はなかなか。
また、冊子自体が卓上に飾れそうなデザインに作られています。
実質送料だけで手に入りますし、ファンなら押さえておいて損はないと思いますよ。
★ブライの冊子に、作中世界の国境線が分かる地図が載っています。
確かDVDの映像特典には地図は含まれていなかったので、
がっつり考察したい人には必携の資料となります。
★何故か「オモチャ」と「ホビー」カテゴリに二重に登録されていますね。
(2011年12月7日現在)
【装丁】
2004年4月19日発行、定価900円
DVDサイズ。高さはウルティメットエディションと同じだが、横幅は1cmほど短い。
ボール紙製の外箱に冊子3冊が入っている構成。
ブライの冊子の表紙は枠がベージュ色の2色刷りだが、
外箱、残りの冊子2冊の表紙は全部モノクロ印刷で統一されておりカッコイイ。
冊子の背表紙にはロゴが入っており、DVDウルティメットエディションと同じデザインになっていて芸が細かい。
冊子の表紙・裏表紙はいずれも、広告用ポスターと同じもの。
(「映画「CASSHERN」に思うこと」で検索すると出てくる)
★キャシャーンの冊子
裏表紙はバラシン。
フルカラーの劇中カット写真集になっており、
文字は最終ページの主題歌歌詞カードのみ。
ページ全面を使って、バトルシーン、建物の炎上シーンなど
迫力のあるシーンばかりを集めてある。
人物のブロマイド的な写真はほとんど無い。
★ブライの冊子
裏表紙はアクボーン。
ほとんど読み物。
あらすじ、監督からの挨拶、出演者コメント、世界観設定資料、
絵コンテ、キャシャーンのスーツ設計図(DVD特典と同じもの)
ツメロボの撮影用フィギュアが出来るまでの工程、
飛行艇・ロボットなどのデザイン画。
原作キャラクターと劇場版キャシャーンの登場人物の比較。
★ルナの冊子
裏表紙はサグレー。
フルカラーの写真集。
文字は、最初のページに冊子のコンセプトが一言、最終ページにスタッフ名が書かれているだけ。
背景が美しいシーン、回想シーン、キャシャーンとルナが抱き合っているシーンなど、
動きの少ない、重要な心理描写シーンを集めてある。
★付属品
通信販売の申し込み方法、フィギュア、主題歌CDの広告チラシが1枚入っているだけ。
特にフィギュア2体の写真は必見。出来が残念過ぎて笑っちゃいますよ?
GOEMON [Blu-ray]
見る人が見たらスゴイ映画なんだろうと思います。
映像とか、やっぱり新しいと思うし。
好みか好みじゃないかと言われれば好みではないけど
まぁ、こういうのもアリなのかなと思います。
ただ、キャスティングにムダが多すぎる。
芸人さんがぽつぽつ出てくるたびに物語の流れが止まる。
それでなくとも見慣れない映像世界に必死に乗ろうとしているのに
ぷつ。ぷつ。って切られると正直イライラします。
特にゴリさん。
彼自体は熱演していらっしゃるんでしょうが、あの役はミスキャスト(泣)
彼とあの謎の少年の存在意義はなんだったのか。
広末さんの茶々もあまり魅力を感じませんでした。
本業の役者陣は熱演。
主役の江口さんはもちろん、秀吉の奥田さん、家康の伊武さんなど
男優陣の演技は安心して見ていられました。
が、なんと言っても圧巻は大沢たかお@霧隠才蔵。
五右衛門と偽っての処刑シーンはこの映画の一番の見せ場かと。
これがハリウッドの映画なら、主役の二枚目俳優が
「あの場面は削ってくれ。ボクが引き立たない」と、プロデューサーに
クレームつけるんじゃないの?と思うほどのカッコよさです。
この場面に5点。前述キャスティングのダメっぷりに−2点。
なんだかもったいない作品でした。
もたない男
本書を読むと中崎タツヤが、「捨ててものを整理したい人」などの生やさしいものではなく、
捨てると快感を覚える人「捨てたいフェチ」であることがよくわかる。
「断捨離」などという整理術が流行っているが、それとは完全に一線を画し、むしろ、
「パロディ」として深く批判する書になっているのである。
以下は登場する実例、そして括弧内は私の感想である。
・30センチの定規は半分しか必要ないので折って捨てた。(なぜもともと短いのを買わなかったんだろう)
・携帯用ウォシュレットを使うので固定のものは取り外して捨てた。
・固定電話を捨てた。(これは最近多いです)
・楽をしたり遊んでしまうのでパソコンを捨てた。(この思想には共鳴しますが、私は捨てられません)
・自分の写真、記録や日記などは、自分の過去自体となんの関係もないので、実家にあるものを親が「捨てていいか」
と聞いてきたら「もちろん」と答える。(これは、すごい)
・ボールペンはインクが減っていくのに本態がながいままなのは我慢出来ないので、切って捨て短くして接着剤でくっつける。
まだまだありますがあとは是非本書で……
それにしても、物事は突き詰めると何でも哲学じみてくるものである。
CASSHERN [DVD]
☆4つは個人的な評価のため、本当に参考程度にして頂きたい。
正直、見る人がどんな思考を根幹に持って見ているかによって変化する、ある意味その人の心の中を映し出す鏡みたいな作品であるように思える。
この映画はアクション映画と言うよりも「英雄」のような、思想映画の類だろうと思う。監督が「反戦」をテーマとして提示し(多分そうだと思う)、ラストに一応の監督なりの結論を描いたけど、キミらはどう思うの? と言う、見る相手に対して考えさせる映画ではないかと。
だから、否定派の人たちの感想には「メッセージ性がない」とか「物語として破綻」という意見が出るのだろう。
各所に様々な表現技法が出ていて面白いが、長すぎるのがこの映画の欠点か。もっと縮められた。
人同士のエゴも垣間見れる、日本映画ならではのシーンも多く、おなかいっぱいの作品。DVDで見て、もう一度色々考えたい。
トラとカラスと絢子の夢
ミュージックビデオや映画などで有名な紀里谷和明氏の
小説の処女作である本作は、日頃CGなど映像美での評価を受けている
イメージを覆す一作だとおもいます。
評価を映像で受けている為、小説もちょっと不思議な内容になっていると勝手に思い込んで読み始めたのですが
全然そんな事はありませんでした.
第二次世界大戦中の日本のある家族を描いた作品です。
そこに描かれる日本人特有の奥ゆかしさ、慈悲の心そして
人間としてのプライド。
そこにはかつての日本人が大切にしていたものが沢山描かれておりました.
とても美しくそして残酷なまでにリアルな世界が描写されています。
文字数が少ないけど読み応えはあると思いますし、このご時世に、そして幾つもの同じ舞台の小説が
あるというのに、今、この小説を出すという彼の強いメッセージを受け止めようとおもう一作でした.