ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)
文体に慣れるまでがちょっと苦痛でしたが、その後は一気にすらすらと読めました。ミステリー部分は叙述トリックみたいなものはなく、それほど難解ではありませんので、謎解きに期待せず素直にエンターテイメントとして読んだ方が楽しめます。
事実に基づいて書かれている、と著者は言っていますが、キリスト教関連の知識がない私にとっては、どこまでが事実でどこからがフィクションか全く分かりませんでした。この点でも事実に拘らず、楽しんで読めば良いのかな、と思いました。
ストーリー本編よりも、キリスト教や象徴学に関するくだりが結構面白いので、ちょっと勉強してみようかな、という気分になること請け合いです。
お薦めするほどではありませんが、流行りものが好きで、時間がある方は読んでも損はないと思います。