アニー・ホール [DVD]
ダイアン・キートンは素晴らしい女優だ。だがこの作品を見る限り、ウディ・アレンを越えて彼女の魅力を引き出した監督はいないのじゃないだろうかと思う。
そして、ウディ・アレンにとってもダイアン・キートンは最高のミューズだった。
この作品の2人は、あまりにも素晴らしい。観るたびにますます好きなる、まれな映画である。
余談だが、作中ダイアン・キートンは衣装を自分でスタイリングしたという。ラルフ・ローレンの男物を着崩したところは、いまだに新鮮である。
ウディ・アレンの愛と死 [DVD]
ウディ・アレンの初期の映画ですね。
確か劇場未公開だったはずなのに、DVD化されるとは驚きました!
以前、深夜にTV放映されていたのを見ましたが、
ウディ・アレンのギャグがこれでもかといほど詰まった
最高のドタバタ・コメディでした。
なんといっても圧巻は、何度も徴兵されるのに嫌気が差した主人公とその妻が、
ナポレオンを暗殺しようとたくらむところ!
おもしろいやら、ばかばかしいやらで、抱腹絶倒です!
『マンハッタン』や『アニー・ホール』、『インテリア』など
たくさんのウディ・アレン作品に出演しているダイアン・キートンですが、
『愛と死』でもいい味を出しています。
シュールな笑いが好きな人はぜひ観てみてください。
ウディ・アレンの天才コメディアンぶりは一見の価値ありです!
マクルーハン (ちくま学芸文庫)
学生のころに漠然とメディア論に興味を持ち、類書「マクルーハン理論」(サイマル出版社)を読んだものの、当時はチンプンカンプン。
以降彼の思想についてはノーマークでした。社会人になり、グーテンベルグの恩恵を受けるメディア産業の一員として働きつつ、あるきっかけからマクルーハンをもう一度紐解く意欲が沸いたとき、出会ったのが本書。
「人間をとりまくすべてのものがメディア」であれば、電子化によるメディアの変化(Webや電子書籍)も人類史上ほんの微々たる変化にしかならないのかもしれません。つまみ読みで興味をもてた原典(「メディア論」「グーテンベルクの銀河系」「メディアの法則」)に安心して深入りできる絶好の入門書ではないでしょうか。
アニー・ホール [DVD]
私の知り合い(女)で、映画をよく観る人が、この映画が恋愛映画の中で一番良いと言っていました。男性の視点で描かれていますが、女性にも「分かるなあ」と思わせる映画です。ハッピーエンドなんかじゃなくて、「悲惨で惨めな」人生の真実を突きつけられる映画ではありますが、そういう映画が好きな人にはお勧めです。
たとえ惚れ合った男と女であっても、その仲が永遠にうまくいくなんてことはあり得ないというのがこの映画の結論だと思うのですが、1つだけうまくいく方法が示されていました。それは、何にも考えないで頭を空っぽにして生きることだそうです。うーん、それは確かに真実かもしれませんが、実際にはどんなひとだってそんなふうには生きられないですよね。