こんなに使える経済学―肥満から出世まで (ちくま新書)
特に「インセンティブ」の概念を中心軸としながら複数の著者の論文を掲載した書籍。
見方によっては視点の拡散、内容のまとまりの無さが気になるかもしれませんが、
それをそれと受け入れた上で読めば、現実の問題に対する経済学の適用の仕方、
そこから導かれる経済学的真実(実社会で適応出来るとは限らないが)
など、参考になる点が凝縮された本です。
ゲーム理論の「パレート効率的」という概念や、「効率的市場仮説」という考え。
経済学を学んだものには当然の概念ですが、かつて経済を学び記憶が希薄化した方、
独自に経済を学び始めた方、経済学部の学生など、
経済初級者レベルの方が幅広い知識を学ぶには最適の書籍であると考えます。
「新書の厚み」「新書の内容レベル」において、非常に秀逸な作品です。
麻雀放浪記 [DVD]
内容的にはどうしようもない人ばかりでる。定職に就かない、女は売る、家も売る、騙し騙される、という世界でありながら、でもこの映画に出てくるひとたちは、そのなかで自分のテクニックを磨こうとし、最終的には本物を目指すんですね。そこで彼らの生きる目的が見えてくる。それは仲間のためだったり、惚れた女のためだったり、仁義のためだったりする。そしてそこから零れ落ちるひともいる。そこがよく描かれている。そしてでめ徳さん(だったかな)の弔い方も人でなしの方法なのに、彼らなりの仁義のやりかたであり、弔う方もまた自分の落とし前をつけて生きていこうとしているんだ、いうことが最後のセリフで伝わってくる。このひとたちはこのひとたちなりに真剣に生きていたんだなと思う。そこがいい。
鹿賀丈史ってこういうどうしようもないのに、妙に色気がある役にはうってつけです。
競争と公平感―市場経済の本当のメリット (中公新書)
前作「経済学的思考のセンス」で身近な出来事をもとに「経済学」を分かりやすく解説してくれた大竹先生。新聞や雑誌への学説寄稿も拝見しておりますが、好きな学者さんのひとりです。
本作も前作同様、経済学を豊富な事例と研究データの引用をもとに、直感的に分かりやすく理解できるよう、解説してくれます。
自説の主張というよりは、「こういう切り口で考えることも経済学なんだよ」と教えてくれているようで楽しくなります。例えば、「夏休みの宿題をためた人と所得の関係」とか、少し笑ってしまうような研究も大真面目に紹介してくれます。
論文としての一貫性、まとまりはありませんが、ショートコラムの集合体と考えれば違和感も多少和らぐかと。「格差論」が世の中に氾濫して久しいですが、悲観的になりすぎることなく、このくらいの軽いタッチで論じる風潮があってもよろしいのではないでしょうか。
シティボーイズの「灰とダイヤモンド」 ~新老人の集い~ [DVD]
まず注意したいのは、このDVDは、いつものライブを収録したものではありません。シティボーイズの3人が年の瀬に集合して、即興でトークを繰り広げる模様をおさめたものです。そこをわかった上で購入しましたが、あまりにも物足りない。収録時間が短く、特典映像らしきもの(舞台裏)もほんのちょっぴり。お値段と照らし合わせると、損した気分。
女教師日記 禁じられた性 [DVD]
この作品に興味を持つ方は、大部分が大竹一重さんに期待されていることと思います。
大竹一重さんの絡みのシーンは最初の方で沖田浩之との場面と後半で生徒安達と海岸で交わるシーンです。
前者では、一重さんの上半身を見る事ができ、後者では、安達が一重さんの足を抱えて行為をするのですが、かなりカメラが引いているので、「足が長くて綺麗」くらいしかわかりません。
ま、よくも悪くもVシネなので、AVではないと思ってご覧になられた方がいいと思います。
でも、大竹一重さん、綺麗でした。