ELECOM T-TP20 海外用変圧器 trans pal 20
中国・北京での滞在時に使用しました。
日本製の携帯電話・電気剃刀程度の充電であれば、問題なく使えます。
コンセントの形状も中国北京のホテルであれば、変換コネクタなしで使用可能です。
モーツァルト:歌劇≪魔笛≫ザルツブルク音楽祭1982年 [DVD]
『後宮からの誘拐』や『魔笛』は「歌芝居Singspiel」なので、音楽の付かない地の台詞が多い。しかし『魔笛』の多くの上演では、そうした台詞はかなり省略されるので、上演時間はまちまちである。代表的名演のDVDを比べてみよう。(1)ザバリッシュ指揮、バイエルン国立歌劇場、1983、160分、(2)ゲンネヴァイン指揮、ルードヴィッヒスブルク音楽祭、1992、147分、(3)トロタン指揮、サン・セレ音楽祭、2000、149分、(4)デイヴィス指揮、コヴェント・ガーデン王立歌劇場、2003、164分、(5)ケネス・ブラナー監督の映画版、2007、139分などである。それに対して、本作の(6)レヴァイン指揮、ポネル演出、ザルツブルク音楽祭、1982年は、何と上演時間は188分。(2)(3)(5)に比べて40〜50分も長い。その理由は、地の台詞を省略せずに、演劇的な部分を丁寧に表現するからである。『魔笛』は言葉遊びも多く、ユーモアに溢れた演劇的表現の細部はとても大切だ。たとえば本作では、パパゲーノを巧みにからかう弁者の台詞、老婆に扮したパパゲーナがパパゲーノに結婚を迫るシーンなど、省略がないのでとても楽しい。夜の女王だって、絶叫アリアだけでなく、第2幕第8場では、長々と自分の秘密を台詞で語るのだ。やはり『魔笛』は台詞省略なしに観たい。本作では、1973年グラインドボーン音楽祭『フィガロ』で素晴らしいスザンナを歌ったコトルバシュがパミーナを歌っている。今は亡きルチア・ポップもスザンナとパミーナの名演があるが、往年の名歌手をDVDで観れるのは本当に嬉しい。本作は、光線を横から投げて陰影をつけるポネル演出の視覚的美しさも格別。