ノートルダムのレジ係かんくんの黄金動画ちゃんねる

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顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説―アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか 本書に興味のある方は、タイトルの下にある言葉「DELIVERING Happiness」に注意してください!
著者でザッポスのCEOであるトニー・シェイが、最後まで腹に落ちた口調で、この言葉「DELIVERING Happiness」の秘密を解き明かしてくれます。読み終えると、私もそうでしたが、あなたもきっと、はらはらしたり、感動したり、驚き、気がつけば、この言葉の虜になっている自分に気が付くと思います。

ザッポスはインターネット販売の靴屋さん。でも、本書は、インターネットの技術を使って靴をどう売ったかという話ではありません。インターネット販売で想像するようなITベンチャーの「クール」で「スマート」な話ではないのです。むしろ、人間同士の暖かい、ワクワクする企業文化をどう作り上げたかを取り上げています。”ネタばれ”になってはいけませんので、一つヒントを言えば、この企業文化が本書の重要な役割を演じます。
企業文化、さらに「DELIVERING Happiness」を獲得するまでの多くの失敗、迷い、苦悩したエピソードを親しみのある口調で語ってくれます。
ザッポスという小さな企業の文化は、やがてコア・バリューとなって、経営者のトニーだけでなく、経営トップ、社員、株主、取引先、果ては、買収相手の企業までも巻き込んで、「DELIVERING Happiness」が、まさに関係者のすべての人たちを幸せにする、涼風として吹き荒れるところは圧巻です。
本書から「学ぶ」ことは多いですが、「楽しむ」本でもあります。そこが本書の良いところ。まさは「ワクワク感」にあふれているからでしょう。

ヤクザと原発 福島第一潜入記 表題とはいささか違って真摯な原発事故現場作業潜入レポート。チェルノブイリの悲惨な現場を詳細記録したチェルノブイリ・クライシスと併読すると良い。
著者も幾度か触れているように、作業現場潜入レポートは細部には詳細であるが全体像は掴み難い。チェルノブイリ・クライシスは決死の映像記録で地上、上空から事故の悲惨な全体像がつかめる。福島も似たような状態であろう。
作業員の被曝線量管理は完全だから、造血幹細胞の準備は不要という東電の相変わらずの完全神話には驚く。
頭脳駆使の核物理学の果てが人類の滅亡に繋がるとは悪魔の存在は本当らしい。
いろいろと参考になる突撃レポートである。原発問題理解のための貴重な文献の一つ。

社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由 私自身はとても独立するような勇気も気構えも持ち合わせていないが、ベンチャー経営や
マネジメントというものがいかに過酷で厳しい世界であるかが本当に生々しく伝わってくる
作品である。

作者が起業したハイパーネットが倒産して既に10年以上が経過している。
しかしながら作者が体験したように散々銀行から祭り上げられたうえに、
貸し渋り・貸し剥がしに遭って倒産する企業は未だ後を絶たない。
同様にマスコミからも時代の寵児と持て囃された後、悪のレッテルを貼られ
集中砲火を浴びるのもお馴染みの光景。
勿論どちらも商売である以上、資金回収はしなくてはいけないし、世間の
風向きを感じつつ、視聴率競争のためにバッシングしなくてはいけないという事情もわかるが、
日本ではベンチャーが育たない風土は全く変わっていない状況である。
少なくともこういった赤裸々に自分の失敗談を語る板倉氏のような人たちが
再挑戦できる国でなければならないと強く感じさせる良作。

書かれている時代背景は古いのだろうが、内容自体は全く古さを感じさせない。

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