待賢門院璋子の生涯―椒庭秘抄 (朝日選書 (281))
白河天皇の養女にして愛人。
鳥羽天皇の最初の中宮。
崇徳天皇と後白河天皇の母。
複雑な経歴を持つ女性の一代記です。
ただし、彼女の性格は、ほとんどうかがい知ることは出来ません。
この本にあるのは、彼女のたどった人生の出来事と、それにまつわる著者の考察と想像です(何しろ、『平安の春』で瀬戸内寂聴から、「この人が小説家になったら怖い」というようなことを解説に書かれた方ですから)。
経歴は面白くても人間としては良く分からない人と言うことで、☆四つ。