がきデカ 1 (少年チャンピオン・コミックス)
子供の頃少年チャンピオンという漫画雑誌にがきデカが連載されていて、こんな面白い漫画があったのかとその時ものすごい衝撃を受けたのを覚えています。それからコミック本が出版される都度、買い集めていましたが勉強もせずあまりにがきデカばかり読んでいたので母から全部捨てられてしまいました。それから四半世紀たって30代になり懐かしさもあって再び手にしましたが、なんのなんのこまわりくんのはちゃめちゃぶりは未だに健在で子供の頃と同じくらい笑ってしまいました。
死刑! 八丈島のきょん!あふりか像がすき!などの迷言をつくったこまわりくんは僕のなかでは永遠のアイドルです。
がきデカ 5 (少年チャンピオン・コミックス)
「味覚の秋はやかましいっ!!の巻」の39ページ左上のせりふ、初版では「パンティーのここの部分も・・・」で絵もパンティーなのに、新しい版ではブラウスにすりかわっている。なぜなんだろう。下品すぎるとクレームがきたのであろうか。しかしもっと下品なギャグががきデカには満載されているし、この場面でパンティーをブラウスに替えたからといって下品さが減るとも思えない。真相を著者に聞きたいところだ。
「ゴキブリと共に・・・??の巻」ではももちゃんとこまわりのキスシーンがある。小学生の時ももちゃんファンであった私には衝撃だった!
「足どりかるく!!の巻」では栃の嵐の子どもが初登場している。とてもかわいいので必見。
週刊少年チャンピオン40th 創刊40周年記念特別編集
2009年、「週刊少年チャンピオン」の創刊40周年記念企画として、往年の人気漫画の
作者自身が当時の連載作を、読みきりで一本描き下ろす企画があった。
毎号掲載された、それらの新作読みきり漫画を1冊にまとめた豪華な本がコレ。
オリジナル版の連載期間がが70年代のものから90年代のものまで多岐に渡っているが、
やはり「少年チャンピオン」の黄金期を支えた『がきデカ』、『ドカベン』、『750ライダー』や
『エコエコアザラク』などの70年代時期のタイトルに強い郷愁を感じる人が多いと思う。
作者自身が他界してしまった『ブラック・ジャック』は新作が読めず残念だったが、
本書には連載第1回作品がオールカラーで収録されてるのが救いだ。
「少年チャンピオン」連載当時の雰囲気そのままで描いている漫画家もいれば、
連載終了後の後日談的なエピソードを描いている人もいる。
当時とは絵のタッチが随分変わってしまった作品も結構あるけど、それは仕方ないか。
この40周年企画が誌上で進行中、「きっとこれは作者の単行本には収録されないだろう」と、
週刊雑誌そのものを保管していた人には実に嬉しい一冊。
お値段はちょいと張るけど、紙質も良く表紙デザインも品があり、まさに永久保存版と言える。
喜劇新思想大系 完全版 上巻
社会派だった山上先生が、ギャグに転向した第一作と、昔聞いた事がある。初版はなんと、青林堂から出ていた。以前、古本屋をアチコチ探して歩いたもんだよ~。
ほぼ全話一話完結というスタイルと、出演者たちの名前などが、後に「がきデカ」に引き継がれているのが、マニアックに嬉しかったりする。
この作品で何が一番嬉しいかっていうと、近松亀丸というホモが出演している事ですな。後の山上作品には、必ずホモっぽい子が一人ずつ出演する。つまり、スタイルとして最初から定着してた訳ですな。これは嬉しいですよ。マイノリティの味方だよな、山上先生、うん。
以前、「山上たつひこ自選集」というのが出版された時、勿論この作品も収録されていたのだが、台詞に自主規制が入っていて、ちょっとがっかりしたものだった。例えば、「ワイセツボーズ」が「ワイセツやろう」に差し替えられていたりしたのだ。でも、この完全版では、それらの台詞が初版本と全く同じで作られている。嬉しいじゃないか。
そうそう、下巻と揃えて買いましょうね。読んで損はしないですよ。(^^)
中春こまわり君 (ビッグコミックススペシャル)
小学生時代は周囲に奇怪な行動で迷惑かけまくっていたこまわり君が、大人になって周囲から奇怪な大人の事情で迷惑かけまくられる逆転のシチュエーションがもの悲しくおもしろい。特に、最後のページのこまわり君の背中は同い年として胸にぐっときました。