renaissance(初回生産限定盤)(DVD付)
これほど音楽で泣かされたのは久しぶりです(';ω;`)
笑里さんのヴァイオリン。ポール・ポッツ氏の歌声。
見事に作・編曲された楽曲たち。
そして実際に東日本大震災で被災された仙台フィルハーモニー管弦楽団の皆さんの演奏。
全てが素晴らしいです。
小さな光が集まって大きな光になる。
一人では乗り越えることができないほどの困難も協力し合えば必ず乗り越えることができる。
そう確信させてくれる。そんなアルバムです。
ただこのアルバムをウォークマンなどに入れて外で聴くのは危険かもしれません。
人前で泣くわけにはいきませんから('ω`)
Novella
このアルバムでは今までよりもオーケストラを大々的に起用し、ピアノに代わってシンフォニックに盛り上げる役割を果たしています。そのため若干今までの作品に比べピアノの存在感が後退していますが、そんなことは全然気にせずに聴ける名盤です。またこのアルバムではダンフォードのアコギがかなり活躍していて、2曲目でのスパニッシュ風のソロや3曲目の厳粛な雰囲気作りに大きく貢献しています。
全曲が名曲ですが、中でも特筆すべきは3曲目。鐘の音とアコギの音がこの世のものとは思えない厳粛で冷徹なムードを生み出しています。
まさに荘厳なロックということができるでしょう。
知る人ぞ知る、名作。
物語の質と密度に関してはちょっと並ぶものがないほどハイレベル。同じ世界と登場人物が織り成す複数の物語をひとつにまとめあげられるマルチシナリオの特性を最大限に生かして、ひとつの時間軸では語りえない複雑で高度な物語世界を構築している。
キャラの抑え方もうまく、エロの点でも高い実用性があると思う。
絵もイラスト調の主線のハッキリしない絵柄だが、色の使い方など極めて美麗。
ただ、ひどく哲学クサく、リクツっぽい話が延々と続く場面もある。ゲームのシステムも今ひとつとっつきにくく面倒だ。リクツっぽいのがキラいな向きには苦痛に感じられるかもしれない。
人を選ぶタイプとは思うが、この価格なら試してみる価値はある。ことにシナリオ重視の方なら試さない手はないと思うネ。欠点と低価格で相殺と思うので、満点の★五つ。
ルネッサンス [DVD]
声優に、007のダニエル・クレイグやロード・オブ・ザ・リングのイアン・ホルムなどを配していることで、白黒アニメによる演技の表現力の制約をカバーしている。不思議と、ハイコントラストによる単調な表情に、味が感じられるのは、声の名演のせいだ。これは見事。
この作品のアニメの独特なところが、背景や、服の質感、そして雨がガラスをつたう流れやタバコの煙などに非常に細かな絵が書き込まれているのに対し、さきほども書いたが、表情をとても単調にしていることだ。これで表情まで緻密にかくと、コミックの持ち味が失われてしまうからそうしたのだと思うが、ちょっともったいない気がした。
パリの未来都市のデザインは一見の価値あり。ノートルダムなど古都のゴシックな基調を残しながら、ガラス床の2階建ての街や、空中に浮かぶアヴァロンの社長室など未来デザインがうまく溶け込んでいる。さらに、悪党ファイファ(だったっけ?)のアラビックな豪邸も、なんというかセンスを感じさせる。
肝心のストーリーは、そんなに新鮮味があるわけではなく、ハードボイルド調の仕上がりで可もなく不可もない、といったところ。
シン・シティーとどっちが上か、と聞かれれば、難しい。あっちはアメコミで、こっちはヨーロッパのコミックといった感じかな?
Ashes Are Burning
これは超名盤ですね。基本的に駄作なしの彼らですが、中でもこのアルバムはポピュラリティ・完成度という点で抜きん出ていると思います。
僕がいつも思うことはこのバンドがプログレというジャンルに押しくるめられるのがあまりにも悲しいということです。プログレというジャンルから想像する難解さからは全く無縁のサウンドです。特にこのアルバムはそうした傾向が強いと思います(次作以降は若干プログレ風味が増しますが)。確かに組曲風の曲調だったり、テクニカルなアンサンブルなどプログレ風なところはありますが、彼らの根幹にあるのはいかにも英国的といった感じなポップ風味です。
ピアノとタイトなリズムセクションが這いずり回るイントロからルネッサンスの顔であるアニー・ハズラムの透明な歌声が響き渡るフォークへと変わる1曲目、天上へと連れて行かれそうなアニーの歌声とピアノの伴奏がとにかく美しい2曲目、透明感あふれるコーラスが魅力的な3曲目、弦楽器、管楽器、ピアノとアニーのソプラノヴォイスが絶妙にマッチした4曲目、ドビュッシーの「沈める寺」を引用した哀愁漂う5曲目、プログレ的展開を見せ、最後にゲストのアンディ・パウエルが究極の泣きのギターを披露する6曲目と全曲名曲揃いです。全編を通した英国田園的な雰囲気もたまりません。特に6曲目は彼らの代表曲で、アンディ・パウエルのソロは個人的泣きのギターソロBest10に入ります。
カーペンターズが好きな方にも間違いなく気に入ってもらえるはずです。是非紅茶とともにこの味わいをどうぞ。