マスカレード・ボール
アクセル・ルディ・ペルの8枚目のスタジオ作品(2000年発表)。
Vo.は前作に続きジョニー・ジョエリが2作目の参加。
前作の延長上にある素晴らしい作品だ。オープニングの
"The Arrival (Intro)"から続くファスト・ナンバー"Earls Of Black"の
カッコよさはアクセルならではだ。8曲目の"Hot Wheels"もアクセル節
炸裂の佳曲。ユーライア・ヒープのカヴァー"July Morning"をラストに収録。
(日本盤はビクターより発売)
シャドウ・ゾーン
アクセル・ルディ・ペルの9枚目のスタジオ作品(2002年発表)。
Vo.にジョニー・ジョエリ(元HARDLINE)を迎えての3作目。
この作品ではサウンドの質が劇的に向上している。素晴らしいサウンドだ。
ミディアム・テンポの曲が多く、落ち着いた作風に仕上がっている。
ジョニー・ジョエリはこの作品とほぼ同時進行で再結成HARDLINEのアルバム
の製作を進めており、その発表の時期がここ日本では見事に重なってしまった
ため、結果的に影の薄いアルバムとなってしまったのが残念だ。
オーシャンズ・オブ・タイム
本作からアメリカ人シンガーのジョニー・ジョエリが参加とのことで、ジェフ・スコット・ソートをこよなく愛す私にとっては、恐る恐る買ってみたアルバムだった。
荘厳なイントロから、スピードナンバーで一気に引き込まれるか、と思ったところ、心配していたことが起こった。やはりボーカルが弱い。ジェフの野太い声が聴きたくなる。某紙では絶賛されている新Voだけど、この曲は苦しそうでかわいそうな気がしてくる。
でも3,4,5曲目はすんなりハマって、いい曲をうまいシンガーが歌っているいいアルバムだなぁと、素直に楽しめた。とくに4曲目は、後半の盛り上がりに大いに興奮!
でも問題はそれからだった。6曲目は10分を超す長い曲だ。スローに始まり、いつ盛り上げてくれるのかな、と思っていたらそのまま終わってしまった。スピードアップする必要は無いけど、これではとくに印象にも残らないリフレインを延々と聴かされた感じだ。過去の曲にも、もろにStargazerを意識したものがあって、それはそれで楽しめたけど、これはだらだら長いだけという印象が残ってしまった。
7曲目はバラード、8曲目はギターインストで、いずれもしっとり。9,10曲目で持ち直すか、と思ったけど聴き手をねじ伏せるような楽曲ではなかった。
アクセルのギターソロについてはヘタという定説があるけど、楽器をやらない一般人の僕にはよくわかりません。でもすぐに彼が弾いてる、と分かる個性は持っていますよね。音にしろフレーズにしろ。で、結局は応援しているし大好きなアーチストであります。だから、激励の意味を込めて星3つとさせていただきました。