もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら PREMIUM EDITION(初回限定生産)(Blu-ray+DVD)
夏帆主演の秀作「うた魂」の田中誠が監督、原作小説の岩崎夏海との共同脚本の映画。
青春映画として、予定調和的ではあるが一種のファンタジーとして楽しめるし、登場人物達が改善してゆく姿に共鳴できる。前田敦子等の演技も悪くはない。もし脚本が「うた魂」のようにオリジナルであるならば、青春ものにドラッカーのマネジメントを応用した傑作として胸をはって言えるだろう。
しかし、青春もの+ドラッカーというアイデアは、まさに大ベストセラーの原作小説のもの。映画化にあたって、空想の中でドラッカーを登場させたり、ドラッカー通の書店員を登場させてドラッカーとその著作の紹介をさせるといった要素を付け加えているが、映画オリジナルの要素がこの程度では驚きは少ないと言わざるを得ない。
原作を越えるドラマとしての膨らみが少ないのである。
それにしても、本作出演俳優の中で後に一番大化けするのが大泉洋だったとは。
レッツ・スタデイ やさしいストーマケア―人工肛門・人工膀胱との快適な暮らし方 (レッツ・スタディ)
初心者向けとうたっているだけあって、障害者手帳の申請の仕方など、とても役に立ちました。ただ、最初から患者さん本人に勉強のために見せるような本ではないと思います。身内が人工肛門になるとわかった時点で購入したのですが、見開き1ページ目から「トラブルの症例」なる、素人から見たらかなりショッキングな写真の数々が載っています。手術前の不安な気持ちでいっぱいだったり、手術後にまだ慣れないストーマー交換で精神的にいっぱいいっぱいになっている患者さん本人に見せるには、熟慮が必要です。内容案内のところに「初心者の不安を解消し、第2の人生に向けて・・・」と書いてあったのでこの本を選びましたが、不安になっている患者さん本人に見せたら、不安をあおるだけだと思います。家族が患者に見せないでの最初の勉強には良いかもしれません。入院した病院の看護師さんにこの本の事を相談した時も、「すべての患者さんが写真のようなトラブルに合うとは限らないから、トラブルに関する写真はあまり患者さんに見せない方がいい。」とのアドバイスも受けました。なので、この本は家族の勉強用として保管する事にしました。その点を考慮して星3つにしましたが、内容は本当に解り易く、良書だと思います。
食材を使い切るのがおもしろくなる本 (扶桑社文庫)
良く言えば多彩な内容で軽くて読みやすく、面白かったです。
悪く言えば、タイトルの割には内容が絞りきれておらず、いささか突っ込みが甘いというか、内容が薄いという印象もありますが。
「調味料を使うのがおもしろくなる本」ほど奇抜なレシピがなくて、食の問題的な難しい事を考えてはいませんでしたが「おっ、ちょっとやってみるか?」と試してみたいようなものがいくつかありました。
巻末のレシピ索引は残り物が出たときに使いやすくて便利そうですし、
食別材保存方法のリストは細かい内容で大充実です。ここだけでも値打ちがあると思います。
それから、旨みを最大限に引き出すキノコ、昆布、鰹節などの使い方にもかなりのページが割かれていて、特にキノコについては私にとっては目からウロコの記事が満載でした。
値段を考えるとたいへん楽しく読めました。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら PREMIUM EDITION(初回限定生産) [DVD]
アイドル映画ではありますが、さわやかな本格青春野球映画として、まっとうなつくりになっています。クライマックスは大いに盛り上がれます。それでいて、難解なドラッカーの『マネジメント』が分かったような気にさせてくれる。(笑)
残念だったのは、マーケティングの重要性があまり表現されていなかったこと。正義がキャプテンになるところは、原作のようにもう少し語って欲しかった。また、敵方はもちろん、自軍の心理をもう少し深く描いて欲しかった。1球投げるシーンだけで30分の番組が終了しちゃう「巨人の星」とまではいかないまでも、適切に心理シーンを挟み込むことで、試合シーンをいくらでも盛り上げることができるはず。
とはいうものの、次郎役の池松荘亮が野球が上手いし芝居も上手い。石塚英彦や青木さやかによる本屋の店主・お客を登場させ、ドラッカーの紹介をミュージカル仕立てでおこなったり、ドラッカー本人の登場など、ユーモアと分かり易い演出は面白かったです。
植物油の事典 ~料理に、美容に、植物油を自分で楽しむ~
前田京子著の「シンプルスキンケア」は、肌質に合わせて選べる16種類のオイルを紹介しています。
私は、この本を元に試行錯誤を重ねて自分にぴったりのオイルを見つけました。
その過程において、もっと色んなオイルについて知りたい、食用の場合の効能について知りたい、とずっと思っていました。
この「植物油の事典」は、私の好奇心を満たしてくれる良本でした。特に食用オイルに詳しく、オリーブオイルは地域別、歴史、等々読み物としても楽しかったです。最近よく見かけるようになった亜麻仁油の事も載っていて、飲んでみたいと思いました。
世界にはまだまだ沢山のオイルがあって、色々体調に合わせて使い分けてみたいと思いました。
どちらかというとオイルの食用の効能に詳しく、後半には体の症状に合わせて使いたいオイル、オイルを使ったレシピが紹介されています。こちらもとても参考になりました。
肌に合うオイルを探すのであれば前田京子さんのシンプルスキンケアの方がわかりやすいですが、オイルの種類の多さ、説明のわかりやすさ、読みやすさ、などこの本も大変参考になりました。