地下鉄に乗って (講談社文庫)
私は、この本を1年くらい前に読んで感動し、今年の秋の映画公開を楽しみにしていました。早速、公開されて、先日観て来たところです。やはり映画だと映像に助けられる分、面白さが半減してしまうような気がしました。思わぬ展開もこれでは予想できてしまう。小説だと、自分の想像力でじっくり時間をかけられるのがいいです。でも映画でも、何度も泣いてしまいました。それは、原作を思い出して、込み上げるものがあったからです。この年になると、思い起こすことが多いですから。
私が今まで読んだ全ての本の中で、この作品は一番と言っても過言ではないです。生き方を振り返る意味でも
五番目のサリー
この作品をきっかけにキイス氏の大ファンになりました。 私は心理学にとても興味があり、自分自身も心に色々と傷を抱えているためこの作品は大変心に響きました。
何故多重人格になったのかというその過程が切なくて、またどの人格もそれぞれとても魅力的です。
壊れそうになる自分を守るため、他の四人を生み出したサリー。彼女の気持ちの揺れ動き方が手に取るように文面から伝わってきます。そしてそんなサリーに感情移入させられます。新たな人生を歩みだしたサリーに何だか勇気を貰ったような気持ちになります。日本語訳の文章ではなく、原語版を読んでみたいと思うくらいでした。
心に色々な物を抱えている方、是非是非お薦めです。 それ以外の方にも読んで欲しい作品です。