オール・アバウト・マイ・マザー [DVD]
この映画はビデオでみたが、やっぱりよかった。ストーリーはあえて伏せておくが、最初に回想シーンから始まるなど、最近見た「僕の彼女紹介します」とそくりだ。もしかしたら、あの監督もここからヒントを得たのかもしれない。
オール・アバウト・アルモドバル BOX [DVD]
この監督のほかの映画を偶然同じ時期にも観ました。(「靴に恋して」)。この監督の使う俳優さんの好みと私の好みが一致してたこともあり、2つとも好きでした。ハリウッド映画にすこしマンネリ、フランス映画は暗くて難しい…。そんな中、なにか新しい。やはり冒険してみるものです。知らない俳優ばかりかとおもいきや、ハリウッドの女優さんとか突然でてきます。物語はある女の人の壮絶な人生。でも、たくましく、前だけをみて凛としてというより堂々と生きる姿に、男前な女の人を感じ、そしてちゃんとぬくもりも感じられます。この監督、もしかしてすごい人なんですかね。
オール・アバウト・マイ・マザー [DVD]
この映画には、「愛」に溢れています。
いや、「愛」という言葉が適切かどうかはわかりませんが、
とにかく主人公のマヌエラの全てが「愛」に包まれている。
そんな彼女に映画を観終わった後、自分も彼女に包まれているかのような錯覚を覚えました。
劇中のキャラクターは普通で言えばとても「変わっている」人たち。
でも、それが当たり前の世界であるように見せるのは、自身同性愛者であるアルモドバル監督だからなのでしょうね。
この映画に登場する男性は「エステバン」のみ。
あとは女性が主役。
その女性の逞しくも緩やかで穏やかな感情をこれほど艶やかに見せてくれたのは、
この映画が初めてです。
男の私でも、物凄く感動しました。
陳腐な言い方しかできませんが、本当にそうとしか言いようがない。
本当にいい映画です。
満点です。