TRIGUN-Multiple Bullets (ヤングキングコミックス)
トライガンにまつわるアンソロジー本です、執筆陣は内藤泰弘・Boichi・竹山祐右・水上悟志・石黒正数・Ark Performance・高内優向・相模映(敬称略)です。装丁は旧版のトライガン・マキシマムに準じた仕様に仕上がっています。
作者自身による、「ドドンゴ兄弟ハニーカムドビレッジの決闘」は以前にブルーレイ・DVD特典として収録されたものと同じものです、劇場版の続編という設定ですので、トライガン・マキシマムとの繋がりは特にありません。
Boichiの作品は以前にサンケンロック12巻に収録されたものと同じものであり、変更点などは特にありません。
石黒正数はピンナップを描いただけで漫画は描いていません。Boichi・水上悟志・Ark Performanceの作品はいずれもトライガン・マキシマムの後の世界を描いた後日談となっています、中でもArk Performanceの作品はトライガン・マキシマムのおさらいのような構成になっているので、初見の方にも優しい仕様です。
竹山祐右の作品は以前ヤングキングアワーズに掲載された雷泥・ザ・ブレードのスピンオフ作品であり、今回初収録なので未読の方は要チェックです。
高内優向・相模映はいずれもコメディ作品です、相模映はこれがデビュー作だそうです、絵がとても綺麗だと思いました。
作者自身による書き下ろしは表紙イラストとカバー裏のお遊びだけで、新規の漫画はありません。けれどトライガンへの深い愛情が感じられるとても良い本には変わりないので不満はありません。
ブルーレイ・DVDとサンケンロック12巻を持ってるから要らないよと言わず、手にとってみてください、後悔はしませんよ。
ガングレイヴマテリアルズ
内藤泰弘先生をはじめガングレイヴ制作に携わったクリエイターのトークが掲載されていて、作品にまつわる色々な秘話が楽しめる。キャラクターやステージの設定資料もかなり楽しめた。ガングレイヴの世界をより堪能したいなら、買って損は無い。
トライガン D-7 [DVD]
エヴァンゲリオンよりもカウボーイビバップよりも何度も繰り返し見たアニメ。
とにかく、ストーリー演出台詞回し構成力設定すべてがいいです。
正直、これ以上のアクションアニメは、もうないかと。ヴァッシュとナイブズの銃撃戦はとんでもなくすごいですし。
ストーリーの始めは、よくわかりませんが(始めの回はヴァッシュが終始おちゃらけているので、この主人公はなんなんだろう?と思うでしょうが)五話目ハードパンチャーまで見れば、きっと虜になります。おどけている理由がある程度わかるからです。
自分は、あまり声には、気にしないほうですが、ヴァッシュの声優さんは、上手さは尋常じゃないと思います。おどけている時の声は、ばっちりはまっています(小野坂さんは、あまりアニメで重用されていないようですが)ウルフウッドの関西弁も上手い。ウルフウッドというキャラクターのせいでしょうか?ふざけた感じがなく、まったく違和感がありません。
待ちに待った映画も公開まじか。ヴァッシュとウルフウッドが、どう描かれるか楽しみです。
劇場版トライガン「TRIGUN Badlands Rumble」(BD) [Blu-ray]
特典のコミックはアワーズ本誌で連載された短編二話ですが、これが嬉しい。
劇場版は未見だったので、繋がりが解らなかったんですが、観てから読むと面白さ倍増、そして映画のラストシーンの笑いが3倍増!
映画もコミックも、相も変わらずのドタバタ・銃声・そしてラブ&ピース!監督の「変えない」本質はしっかり確認できました。
TV版が好きだった人には、この「変わらない」ことがどれだけ嬉しいことか。懐かしい彼らが一人も欠けていなかった頃の「日常」です。アルバムを開くような感慨があります。
今回のキーマン、ガスバックも非常に本作らしい悪党で、にやけてしまいます。ネオンみたいな「筋が通った悪党」。憎めない、かっこいい、メチャクチャな武器を持っている、と三拍子。ああ、楽しい。