三姉妹と忘れじの面影 三姉妹探偵団(22) (講談社ノベルス)
父親が海外に出張に行った翌日くらいから
いつも殺人事件に巻き込まれる不幸な3姉妹のシリーズ第22弾。
今回の話では3人で延べ10回くらい誘拐されたんじゃないでしょうか。
一番の見所は天然ボケの長女を誘拐して話をしたり付き合ってるうちに、
何となく毒気を抜かれて善人風味になっていくヤクザの皆さんだと思います。
凄く楽しかった。
三姉妹探偵団(6) (講談社文庫)
警告しても従わずに拳銃に手を伸ばした少年を射殺した刑事。
少年の父親は、刑事の恋人である夕里子の姉妹に刺客を送る。
綾子は天然で、刺客を味方にしてしまう。
珠美は毒殺されかかるが奇跡的に助かる。
最後は直接対決だが、あえなく終わる。
途中までは、はらはらどきどきした。
著者も、三姉妹の誰かが死ぬことも考えたとのこと。
三姉妹探偵団(3) (講談社文庫)
三毛猫ホームズのファンでした。
赤川次郎の作品は、三毛猫ホームズしか読んできませんでした。
三姉妹探偵団を読んでみたら、とても面白くて、自分が食わず嫌いだったことに気がつきました。
1を読んで、2を読まずに、今、この3を読んでいるところです。
金の亡者の3女が、真剣に生きている人のためなら、
お金を惜しまないという振舞いには、ほろっとしました。
人なら、一人の人が真剣なら、感化を受けるということを、さらりと表現しているところがよいと思いました。
でこぼこの3姉妹も、妹が真剣になったら、姉たちも協力するところが素敵です。
法律がどうこうよりも、人の生命に関わることに、一人の人が真剣になっていることが、とても大事だと思います。
殺人捜査に協力しようとしない生意気な金持ちの娘をひっぱたいた刑事が、金持ちの親からは圧力をかけられても、娘からは惚れられるというのも、ややステレオタイプですが、共感が持てました。
三毛猫ホームズは、全部読んでしまいました。
あと5年は、たぶん読まないとおもいます。
今度は、三姉妹のファンになりました。
全部読破しようと思いました。
ps.
3姉妹というと、シティハンターというアニメを思い出しました。
向うはプロの泥棒で、こちらは、アマチュア探偵という違いがあります。
それでも、一番下の妹の鼻っ柱が強いところは同じでしょうか。
三姉妹、ふしぎな旅日記 三姉妹探偵団(20) (講談社文庫)
さて、今回の三姉妹はありえない設定で楽しませてくれます。
ドイツのミュンヘンで殺人を目撃した夕里子。
そのせいでネオ・ナチに命を狙われた三姉妹。
乗った車が爆破され、気付いたときには
第2次世界大戦真っ最中のドイツにいた・・・。
タイムトラベル物ですが、
大戦中のドイツで歴史を知っている三姉妹が取った行動は・・・
対戦中のドイツ国内で反ヒトラーを掲げ秘密裏に活動している
白バラ団のメンバーであるソフィアと固い友情で結ばれた
夕里子は何とかソフィアを助けようとするものの・・・
戦時中とはいえ、
人間の怖さを再認識させられる作品でした。
戦争に翻弄される人々、
怖くもあり、哀しくもある。
平和であることがどれだけ大事なことなのか、
また考える機会を与えられたような気がします。
しかし、タイムスリップ物か・・・。
ちょっと現実離れしすぎているかな?と思ったのも事実ですけどね。
三姉妹、清く貧しく美しく 三姉妹探偵団21 (講談社文庫)
赤川次郎さんの小説しか読まなく、吸血鬼シリーズしか読んでいなかったのですが・・・
たまたま目に入った三姉妹シリーズのこの作品を読んで見ました。
いつもの三姉妹は知らないのですが・・・三人とも個性的で読んでいてとても面白く
バラバラだった謎が一つにまとまっていく気持ちの良さはたまりませんでした。