盲導犬クイールの一生
今度は『盲導犬クイールの一生』というベストセラーのドラマ化したもののサントラということですが、
また渡辺さんの暖かい音楽が映像ととてもあっているのではないかと想像できます。
ピアノの演奏も、メロディーも全作品素晴らしく、ヒーリング系のチャートにもいつも上位に入っているピアニスト渡辺雄一さんの作品、期待しています。
盲導犬クイールの一生 DVD-BOX
最近話題になっている盲導犬とそれに関係する人々の
ヒューマン&ドッグドラマです。
ジョナサン(クイールの幼名?)と檀ふみ演じるブリーダー、そして近所の子供たちとの関係を描いた1話目。
沢口靖子、勝村正信演じる
パピーウォーカー(盲導犬になる犬をボランティアで育てる里親)に
預けられ、人間とのふれあいの中で人を好きになる過程を描いた2、3話。
そして4話以降は犬嫌いである玉置浩二演じる視覚障害者の渡辺さんが
登場し、本格的に動きます。
最初はクイールに戸惑いながらも四苦八苦して盲導犬と共に
生活し、やがてお互いになくてはならいない程の深い絆で結ばれるまでの
存在になる過程は見ている者をググッと引き寄せ、その展開に
知らず知らずのうちに目に水が溜まります。
また物語りは、うじきつよし演じるトレーナーを通し、1頭の盲導犬を
育てるのにどれだけの苦労があるのか教えてくれます。
最後の渡辺さんとその家族、そしてクイールとの場面には本当に涙します。
この話を通して盲導犬の存在意義が深く人々に浸透すればいいなと思います。
余談ですがこのあと玉置さんは北海道盲導犬ユーザーの会のために
『ひかり』という曲を提供されています。
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もちろんクイールはかわいい。
最後の倒れるシーンでは涙もでる。
盲導犬の一生を描いた作品として一応の成功もしている。
しかし、この作品の主人公は小林薫演じるおっさんである。
テレビ版、難波金融道の桑田役そのままに
関西弁で調子よくまくしたてる、小林薫のセリフ、演技は秀逸。
一本調子な感動作でなく、別の観点からも作品が楽しめるような
演出は監督の腕の賜物。
椎名きっぺいの、少し距離をおいて物事に接する演技も味がある。
見て損はない一本。
盲導犬クイールの一生
モノクロの写真は、カラ-写真よりも心の内面を描写するのにむいている、とよく言われます。この本の、クイ-ルの多くを語る瞳に惹かれない人はいないでしょう。私は特に犬好きというわけではないので、犬好きの友人にあげようと思って買ったのに、一気に読んでしまい、とっておくことにしてしまいました。絵本、「ずっとずっとだいすきだよ」もずっと大好きなのですが、この本も、ずっと大好きになりそうです。盲導犬になるために訓練を受けても、全ての犬がなれるわけでないことや、訓練を受けるようになる前にも、個性や血統によって選ばれていることや、一頭の盲導犬を育てるのに、いくつかの家庭がかかわり、それぞれの人々も犬もいろいろな気持ち、生活を分かち合っている様子など、簡潔に描かれているところがとてもすばらしい。小学生が読めるようにルビをふやしてくれたのもうれしい配慮です。