西本願寺「スキャンダル」の真相!―日本最大仏教教団の"経済犯罪"から"セクハラ暴力"まで (別冊宝島Real (025))
伊丹十三の映画「マルサの女」で、寺が金儲けをして所得隠しをしていたことが取り上げられていたが、まさに本書に取り上げられたスキャンダルは、「マルサの女」の世界を地でいく話である。
墓地の造成の過程で2億円もの大金が消えた事件などを通して、日本最大ともいえる仏教団「西本願寺」の機構、組織、実態に鋭くメスを入れた書である。
なかでも、女性僧侶へのセクハラ事件については、一つの事件が詳細に綴られていて興味深い。
宗教団体の内部事情を詳しく書いた書というのが珍しいだけに、貴重な本だと思う。