真昼の決闘《デジタルリマスター版》 [DVD]
誰もが「自分がケインだったらどうしただらう?」と考えさせられる。かなり勇気がいる決断である。
正義感と使命感に燃えるケイン役をオスカー俳優ゲーリー・クーパーが演じる。作品としては“時計”がとても気になる嫌な小道具として何度も映り、“汽笛”の音と合わせて恐怖心を誘い出している。
西部劇なのにこれほど銃を抜かない作品は珍しい。不満としては悪役があまりにも弱すぎるのが難点でした。それよりも、ゲーリーとグレースの名優の共演だけでも見る価値は十分にある。1953年アカデミー賞7部門にノミネートされ、うち4つのオスカーを受賞した名作です。テーマソングでもあるテックス・リッターの“High Noon(Do Not Forsake Me)”がとても情緒豊かに流れ、さすがアカデミー受賞曲に相応しい良い曲です。
最後に自らバッジを捨て、町民の前で無言で町を去るシーンがこの作品の言いたいことの全てだと思います。
真昼の決闘 [DVD] FRT-031
歴代、アメリカ大統領がホワイトハウスで上映した回数が最も多い映画がこれだということです。
現実の世界でも孤立無援となることが多い、世の中。ますます共感する名画ですね。
荒野の七人/真昼の決闘 [DVD]
有名なPart1から順を追って観てきたSeriesなので、どうしてもPart1と比較してしまうのは人間の性(サガ)と言うものだが
それではこの作品が余りにも気の毒だと思い、敢えて単品でReviewする事にした。
主人公の保安官クリスを演じるのはマカロニウェスタンで一躍有名になったコンドル、リー・ヴァン・クリーフ。
今作では頭髪フサフサで、かなり違和感あるが、どっからどう見ても悪役面なので、更に違和感を感じる。
このクリス、どうやら名うての早撃ちGunmanだったらしく、嘗ての相棒を狙う悪党をやっつけるところから物語は始まる。
嘗ての相棒は他の町で保安官を勤めており、その町が悪党どもにやりたい放題にやられているからクリスに助けを求める。
しかしクリスは『もう年だし、新婚だから危ない事はしたくないのだ』と言って断る。
これでは映画にならないので、町で銀行強盗を働いた若造どもに新妻を攫われ、クリス自身も重傷を負い
観ている方は『おいおい、どうなんねん?』とScreenに釘付けとなる。
ここからは流石リー・ヴァン・クリーフ主演だけあってマカロニっぽいStory展開となり
中にはマカロニからパクッたようなEpisodeも盛り込まれ(例えば「盲目ガンマン」)結構見せ場は豊富である。
ここで敢えてSeriesの中での面白さの比較をすれば前作、前々作より面白いと私は思う。
但し、リーさん以外の6人の面子は物凄いLevel Downしており、まぁマシなのはルーク・アスキューとエド・ローターぐらいか。
エド・ローターもこの作品では殆ど個性を殺してしまっているが。
最後にルーク・アスキューが演じたマーク・スキナーと懇ろになる女性役のエリザベス・トンプソンが良いですねぇ。
美形で巨乳なので、大勢出てくる女優達の中でも一際光り輝いております。