神々の山嶺 4 (集英社文庫―コミック版 (た66-4))
羽生丈二がエベレストの南西壁に挑戦します
かって日本の山岳隊がエベレストの南西壁に挑戦しました
しかし失敗しました
羽生は冬季に単独で無酸素で南西壁に挑戦します
前人未到
羽生の執念が不可能を可能にします
散歩もの (扶桑社文庫)
名作「孤高のグルメ」のチームなだけに、期待していましたが、いい意味で肩透かしをくらい、心がやすまりました。散歩の中でいろいろな発見や過去を振り返ったりする主人公。淡いトーンの作風と相俟って気分が落ち着きます。いい作品です。個人的ベストは「古絵本」。主人公が学生時代を振り返るシーンが切なすぎます。青春は切ないものなのでしょうかね。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)
1999年のゴールデンウイークに単行本版を読んでいたら、サガルマータ北壁の標高8160m地点でマロリーの遺体が発見というニュースが入りました。深く刻まれた読後感を保つために再読せず、それでも、いつも本棚の前面に置いてきた大切な本です。表紙の写真のみ時々ちらちら見ていました。
でも、今日、文庫版も買ってしまったのです。
それは、本屋でたまらずに手に取った文庫版の作者あとがき(文庫版用)を読んでしまったから。
作者はマロリーの遺体が実際に出てきてしまったことから、ラストシーンを書き換えました(当然、本筋には変更はありません)。単行本と文庫を見比べながら読み進めました。どちらがよいか、なかなか意見が分かれるかもしれません。ただ、30年以上前から構想を練ってきた作者が行ったバージョンアップですから、私も大切に読みました。2度目の読後感も1度目と変わりませんでした。マロリーの遺体発見前に書かれた小説でありながら、まるで発見後に書かれたかのような描写があります。ポイントは標高8100m地点です。
初回と同様に、何度も表紙(特にローツェとともにサガルマータが朝日に染まる上巻がいい)の写真をながめながら読み進めました。行ったことはないけれど、目を閉じると神々しい山々の中にいるような感じがするのです。私には新田次郎の「孤高の人」と並んで、最高峰に位置する山岳小説です。
神々の山嶺 1 (集英社文庫―コミック版 (た66-1))
標高8000メートル級、生物が生きて行けない正に神々の領域に無酸素で望む一人の登山家。
「そこに山があるから」でなく「そこに自分がいるから」こそ登らずにはいられないんだと。
我思う故に我あり。
一人の男のすざましいほどの生き様と谷口シローの描く雄大な山々に涙せずにはいられません。
本当に深く感動しました。
かっこいいスキヤキ (扶桑社文庫)
人生でこんなに何度も読み返しては笑う漫画は他にない!
はじめてこの作品を手にしてから早20年、友人に貸して回し読み地獄にはまっては戻ってこないこと2回。
このたび、3度目に購入したこの文庫本は、
「もう絶対に人には貸すまい!!」と心に誓った私の宝物だ。
・・・人には貸せないので、レビューを書きます。
本当に一度読んで下さい。ただ笑うだけではなく、もはや文学の域に達しているすごい作品なんですから。