Bluesy Sky
多くの渾身のアルバムをリリースしている柳ジョージ。日本クラウンでの最後のアルバムもロックとブルースを重視しつつ、新しい面も魅せた一枚になっています。ただ、歌詞でいえば、「僕」や「君」は柳ジョージには似合わない。「俺」「おまえ」で通すべきです。自分として特にお気に入りは6番。自身作曲の激しい曲調と撓るギター。終盤のコーラスアレンジはヒップホップを剥き出して力強い!CDラベルの如く、「ブルースロックの魂に抱かれ、曇り空の彼方へと飛び立とう…」
ミディアムスロー
渋いラブソングを歌わせたらこの人以外にないという鈴木雅之のバラッド集、良くないわけがない。おなじみの曲に加えて、これまでのベスト盤には入ってなかった曲がこれまた渋い。鈴木聖美のTAXIを歌ったり、RATS時代の曲をアコースティックで聴かせたり、といったサービスもうれしい。
Tokyo Junction
2(詞・曲:川村結花 編:小田和正)3(詞:直枝政広 曲:松尾清憲 編:岡本洋)
4(詞:朝方彼方 曲:中西圭三 編:小西貴雄)5(詞:鈴木雅之 曲:ジョー・リノイエ 編:ジョー・リノイエ、ハリー細谷)
6(詞:大下きつま 曲:安曇公亮 編:有賀啓雄)7(詞:大下きつま 曲:ジョー・リノイエ 編:ジョー・リノイエ、ハリー細谷)
8(詞:高杉碧 曲:山口美央子 編:有賀啓雄)9(詞・曲ASKA 編:松本晃彦)
10(詞:樋口了一 曲:安曇公亮 編:松本晃彦)11(詞:山上路夫 曲:日高高明 編:小田和正)
12(詞:安藤秀樹 曲:中崎英也 編:有賀啓雄)13(詞:永六輔 曲:いずみたく 編:David Mattherws)
14(詞:曲 Stevie Wonder 編:S)
ジャケットイメージを表すは4「Back To Back」。AメロBメロの艶っぽく泳ぐつなぎ(特にBメロで泣かす抑揚のしなやかさ!)が最高で、サビは更にクールですよ。スローバラードは6「砂丘」8「Recede -遠ざかりゆく想い-」12「絆」。6は最初ソフトタッチで、サビではmfで強く抱き寄せる歌い方です。8はサビメロが最も美しく秀逸な曲。哀愁を強く刻みつける甘美な歌い方が素敵です。タイトルの7「TokyoJunction」は妖しく切ないカラー。R&Bのミディアム・バラードです。ASKA氏による9「No credits」は鈴木雅之の世界の中では非常に独特な化学反応を生んでいます。鈴木氏の歌が入る瞬間は柔らかな風が吹き込んでくるようで、その浮遊感はほぼ形をかえずASKA本人のコーラスと共にサビへ突入します。詞中の部屋はC&A「パラシュートの部屋で」と同じイメージだそうです。2、11と小田氏の手がかかると東京の夜景も綺麗に見えます。13はJAZZ、14は缶コーヒーCM曲アレンジ。
PASSAGE:K2 SINGLE COLLECTION 1984-1996
アイドル当時彼のファンではなかったけれど、最近彼の出ていたテレビ番組の中で、当時を振り返るコーナーがあり、ふと、いい歌歌っている?!と気になり、このCDを購入しました。
聴いてみると、古い曲は今聴いても全然新鮮に聴けて、何度もリピートしてしまうほど。
特に「せつなさを殺せない」や「終わらないSun Set」は私の中では名曲です。