タイタンズを忘れない 特別版 [DVD]
何度も、何度も、みたくなる、そして、みるたびに、新たな気づきと、感動が、また心を揺り動かす、数少ない映画のひとつです。
70年代初頭の米国の街並み、流れる音楽はCCRにジェイムス・テイラー。人種差別の強かったバージニア州で、人種差別廃止にともなう白人と黒人の高校の合併により、フットボール部がひとつになる。当初すさまじかった白人と黒人のお互いの偏見、差別意識が、ともに、血と汗と涙を流してゆくなかで、昇華され、真の友情と、理解が生まれ、やがてチームは一心同体になって行く。。。
実話では頑固ものの黒人と白人それぞれのコーチの友情はタイタンズのあとも長く続いたといいます。バージニアの保守的な風土を知らずにきた、自由のくにカリフォルニアからの転校生の白人QBが物語にさわやかなアクセントを加えています。怒涛の州決勝戦の終盤は、感動と興奮でもう胸が熱くなるばかり。そしてラストで、この邦題が大変マッチしていたことがわかります、もう涙なくしてみれません。この映画は、みたものには、忘れられない一作になるのです。
映画史上でもまちがいなく、最高クラスの、スポーツ・ヒューマンドラマです。絶対の、おすすめの1作です。
プロジェクトX 挑戦者たち Vol.12 ツッパリ生徒と泣き虫先生 [DVD]
名作ドラマ「スクールウォーズ」のモデルとなった先生です。
不良のたまり場といわれたラクビー部を日本一に押し上げた
あまりにも有名なストーリーを紹介しています。
先生へのインタビューを中心に回想録のような形で
番組が構成されています。
先生がラクビーと教育にかけた情熱が伝わります。
また、当時のラクビー部員へのインタビューもあり
当時、どのように先生に対して感じていたかなどの
お話もあります。
なによりも感動なのは先生と生徒という関係が
いつまでも続いていることです。
インタビューに答える生徒たちの多くが今でも
先生と交流があり、集まりなどもあるようです。
また、一番のワルといわれた生徒が今は社会で
立派に活躍していることが先生の誇りとして
紹介されています。
先生の涙は本当に純粋だと感じました。
そして、その純粋さがあったからこそ
生徒たちへの体当たりの教育で生徒たちの
心に何かが響き一丸になれたのだと思います。
教育とは何か?人と人のつながりとは?
今の私たちが忘れている大切なものを
思い出せさてくれる作品です。
RH Singles &・・・
ビジュアル的には好みだが、この時期に80sライクなアイドル歌謡をやった点にて評価。特にこのベスト盤用の新曲は秀逸。彼女の鼻にかかった歌声も魅力、でも広末本人には「アイドル歌手」は興味なかったのが、残念!
マーダーボール [DVD]
最初の10分間で本作はすごい!と思いました。ここ1年間のドキュメンタリーで永久保存しておきたいドキュメンタリーDVDは「イヤー・オブ・ザ・ブル」と「チャレンジ・キッズ」の2作品でしたが、本作も加えなければならない。車椅子のラグビーというのは良くわかりませんが車椅子バスケットボールというと、障害者が社会に溶け込むための健全で爽やかなスポーツのイメージを思い浮かべます。井上雄彦のマンガ「リアル」なんか見ていても、人間関係はいろいろあってもマンガだし爽やかだし。本作を見ると障害者スポーツというのをすっかり忘れてしまうばかりか、まるで格闘技を見ているよう。車椅子ラグビー(ウィルチェアーラグビー)というのはカナダで誕生し、元の名は殺人ボール(マーダーボール)というだけあってその車椅子は激しい激突を繰返す戦闘マシーン。脚が不自由なばかりか、体中に金属プレートが埋めこまれて胴体が麻痺していたり握力さえなくてグローブに糊を塗って戦う選手もいる。選手全員が個性的で障害を前向きにとらえてひたすら優勝だけを狙っている。主に焦点をあてられているアメリカのマーク・ズパンは刺青と顎鬚で相手を挑発し、言動も粗暴そのもの。そして開催された世界選手権で過去10年間すべてに全勝してきたアメリカに対抗するのが、かつてアメリカで活躍してきたジョー・ソアーズ率いるカナダチーム。かつて貢献してきたアメリカでは戦力外とされたジョー・ソアーズは、提訴までしてしたがことごとく敗訴になり怒りをアメリカに向けてカナダチームの監督となったのだ。個性ある選手の面々に裏切りジョーまで絡んで、国家とチームの威信をかけたすさまじい試合と絡み合う人間関係。人間がたくさん出てきて発言しているので、字幕が追いつかず最小限にしか入っていませんので英語をもっと勉強しておけば良かった。これは同情を誘う障害者のスポーツ作品ではなく、見ていると全身の血が沸き立つようなドキュメントです。ぜひおすすめしたい。