ミカるんX 7 (チャンピオンREDコミックス)
雷帝編も佳境に入り、航海者も地球人もなんだかわからない人もどんどん死ぬよ!
でも死ぬ間際でもナーゴヤン星人はミャーミャー言ってるし(名古屋人としてはこのエセ名古屋弁本気でイラッ☆)白猿じゃなくて白色ハイペリオンはウッキーとか言ってるし、この本気の書き殴り感! やっぱ好きやなー。
いやマジメな話、これを商業誌でやるのってすげー大変だと思いますよ。エネルギイめちゃ使うだろうし、その癖手は全然抜いてないですしねー
今回はもう臍矢さん完全に主人公です。次巻で黒化しそうですし、本来の主人公と同格で対決ですか?!
次巻で2部完結ということですが、3部も見たいぞ! ちょろっと残った人類も絶滅して孤独なソウルボイジャーと成り果てたミカるんが宇宙を放浪するその先まで見たいぞ!!
CYNTHIA THE MISSION 9 (REX COMICS)
チャンピオンRED連載中の「ミカるんX(クロス)」を読んで度肝を抜かれ、本誌を手に致しました。
作家の高遠るい氏は膨大な情報量を作品に組み込む稀有な能力の持ち主なのですが、時にはそれが凡庸な読み手にはオーバーフローしてしまい、特に主人公に背負わせた重い設定、生い立ちや苦悩が巻を重ねるに連れて奔る作品の邪魔に為っている様感じました。さらに男性キャラと格闘シーンの描き方にあまりにも板垣恵介さんからの引用・影響が強すぎて、流麗な美少女達の描写に比べこなれていない過渡期の作品だと思います。
もちろん凡百の漫画に比べると抜群に面白いです。修正能力が高い作者は次の「ミカるんX」では最初から殆ど悩まない高知能高能力だがおバカな主人公とSF特撮を組み合わせ、更に成功しています。
ただし美しい女性キャラに対しても容赦のない人体破壊描写は山本賢治さん並の凄惨さで、私は大好きですが苦手な方はご注意を。
鉄漫-TEKKEN COMIC- 1 (ヤングジャンプコミックス)
格闘ゲーム鉄拳6の漫画です。
キャラクターの設定はゲームと変わってたり変わってなかったり。
格闘シーンは流石と言うべきか。
たまに出てくるデフォルメされたキャラが可愛いです(笑)
飛鳥が主人公なので、飛鳥が好きなら買いですね。
ミカるんX 8 (チャンピオンREDコミックス)
この作者の癖なのかその時の編集の方針なのか展開が常に駆け足でもう少し引っ張ってもう少し描写をと思うことがしばしばあります。
今回もそうで出来れば最後の辺りはアグリッパ、雷帝、臍矢を掘り下げてあともう一巻くらいはと思います。
それと最終回後にREDに掲載されたシンシアと絡めたサイドストーリーも出来れば収録して欲しかったです。
ただ駆け足でも綺麗にオチをまとめてくるあたりは流石です。
またお得意のパロディ、ギミックも健在です。
特にメルカトルフォームの今までのフォームには無い華麗さにはガツンとやられました。
ストーリー、設定ともに初巻からブレない作品なのでファンなら揃えるためにも買って損は無いと思います。
と言いますか某魔乳がアニメ化できるならこれも出来るんじゃないかと思ったり思わなかったり・・・。
鉄漫-TEKKEN COMIC- 2 (ヤングジャンプコミックス・ウルトラ)
正直に言えば高遠るいさんのファンでなければ買わなくてもいいような気もします(鉄拳のファンの人がどう読むかは、私はやってないのでわかりません)。だって最後のほうわけわかりませんもの。敵の大将の親父がサタン化したと思ったら当の大将もサタン化するし……。そのへんはゲームやってれば理解可能なのかもですが、漫画だけ読んでると意味さっぱりです。
それでも……高遠さんのファンなら買ってよしではないでしょうか。どこまでが原作設定なのかわかりませんが、たぶんここまで無茶苦茶で荒唐無稽ではないと思う(^^; そしてそここそが高遠漫画の真骨頂でファンをひきつけてやまないとこですからね! 高遠先生は、基本設定は練りこみつつも1話ごとに暴走すると言うか、前の1話よりも更に加速した熱とはったりを!と畳み掛けてしまう、なんというか1話完全燃焼主義!みたいな作家さんなんですね。
シンシア・ザ・ミッションは人気もあり長期連載できたこともあってきちっとまとまりましたが、SCAPE-GODなんかはたぶん打ち切りになったのでしょうけど最後のほうは暴走に次ぐ暴走で作品として崩壊するぎりぎりのところで「なんだかわからんがとにかくよし!」という感じで終わったというすばらしい玉砕漫画でした。高遠先生は玉砕することを厭わないんですね。
そういう作家さんですんで玉砕しようがうまくまとまろうが、高遠るいという作家の軌跡を味わうために私たちファンは描かれた作品はすべて読んでいきましょう! なぜならそのほうが楽しいから!