真実の行方 [DVD]
リチャード・ギアも堅実で悪くないが、なんといってもこれが出世作のエドワード・ノートンが絶品。映画の中で役者の表情が見せ場になっているということでは『シャイニング』のジャック・ニコルソンすら想起させる。
ノートンが鮮烈すぎて地味な印象だが、女優陣が良い。特に検事役のローラ・リニーは、「しょせん女は弱いもの」といった趣きの底の浅い人物設定の制約を受けながら、繊細な表情の揺れを表現して見事。さらに、精神科医役フランシス・マクドーマンドのリアリティ、判事役アルフレ・ウッダードの風格が映画を引き締めている。
見せ場である法廷での第二人格召喚は、博打にしても不確か過ぎると思われ、弱い。
全体にご都合主義の脚本を役者に救われた映画だが、なにしろ役者が見せるので星4つ。
真実の行方 [DVD]
すっかり少年に騙されていた弁護士と観客全て。ここは舞台俳優上がりのエドワード・ノートンの一人勝ちというところですね!
両極端の人物を演じ分ける彼のすばらしい演技に脱帽。凶暴なロイに変身するところも見ものです。
真実の行方 (福武文庫)
シカゴでカトリックの大司教をしている男が、全身に78箇所もの刺し傷を負って殺害される。その場で血まみれの姿で発見された青年が容疑者として逮捕されるが、彼はその時の記憶をなくしており真相は定かでない。しかし、現場の状況はその青年エアロンが犯人であると指し示している。ここで登場するのが、無罪を勝ち得るためには手段を選ばない辣腕弁護士のマーティン・ヴェイル。いったいエアロンは本当に犯人なのか?天使のような美青年であり、司教を敬愛していた彼が本当にこんな残忍な犯行を起こしたのだろうか?エアロンの記憶をたどるうちに浮かび上がってくる驚愕の真実とは?これはなかなかインパクトのある作品だった。法廷物としても読み応えがあり、主人公である弁護士ヴェイルの人物造形が秀逸で、奥の深い魅力的な男として描かれ印象に残った。脇を固める登場人物もそれぞれいい味を出しておりその中でも特筆すべきは美青年エアロンの造形で、この印象は強烈だった。何が真実で、何を信じればいいのか?善と悪をへだてる境界線が二転三転する真相に翻弄され、次第に浮かび上がってくる事件の構造が読む者の感情を激しく揺さぶる。これを読んだのはもう10年も前な
のだが、当時ぼくはさほどサイコ物を読み慣れてなかったので本書から受けたインパクトはかなりのものだった。いまだに記憶に残り続ける悪夢のような印象だ。
本書は三部作の第一作である。それも話が進むにつれて既成概念を覆されるような、かなり破天荒なストーリー展開になっていくようなのである。現在第二作の「邪悪の貌」までが邦訳されているが、第三作目が長らく邦訳されてないところをみると、評判は芳しくなかったのかな?
真実の行方 [DVD]
E・ノートンの狂気を含んだ演技と存在感、対照的にR・ギアの抑えた演技が印象的で、内容的にも欲と権力が絡んだ人間模様にも見応えがある作品で法廷以外でのサスペンスも見ものでした。ただ、低価格版が色々ある中、同じ内容で再び高価で再発売はいかがなものかとは思いました。
History of Fear [DVD] [Import]
ヨーロピアン正統派ヘヴィメタルバンドのライブ中心のDVD。
2001年のWACKENでのライブ。
2002年のBLACK SUN TOURでのライブ。
プロモビデオ2曲。
日本を含む世界中でのライブ映像等2時間以上収録。
演奏は安定しておりボーカルもすばらしい。
リージョンフリーです。
ボーナスCDはWECKENのライブ11曲入り。