ファンタジア スペシャル・エディション [DVD]
あの【ウォルト・ディズニー・スタジオ】が1940年に公開した、傑作中の傑作が本作品です。クラシック音楽をバックに7つの短編アニメーションがオムニバス形式で描かれているのですが、どれも素晴らしい映像ばかりです。物語の内訳は、
(1)美しい幾何学模様
(2)幻想的な妖精たちのダンス
(3)ミッキーマウスの魔法修行
(4)地球における生物の進化
(5)オリンポスの神々の1日
(6)動物たちによる時間のダンス
(7)闇の饗宴と光の勝利
の7つのイメージ映像から成り立っています。どの映像も非常に素晴らしいですし、何よりもバックのクラシック音楽とアニメーションによるイメージ映像の共鳴が、奇跡的なまでのハーモニーを生み出しています。初期のウォルト・ディズニー・スタジオが全力を挙げて完成させた、まさに【芸術的】な傑作です。これもまた時代を超えて永遠の価値を持つ、記念碑的な大傑作。アニメーション映画に興味がある方には【必聴必見】の作品です。面白いですよ。
ファンタジア ダイヤモンド・コレクション [Blu-ray]
ビデオを持ってましたが、やはり、ブルーレイは、映像も音も、桁違いですね。生まれて初めて見た映画なので、思い入れが深いのか、何度も見返してましたが、これだと、初めての映画館での印象に近い感じがしました。(何十年も前の話)ただし、一点減点は、2000年版とのカプリングがあるのに気が附かず、これを買ってしまったことです。これは、1940版だけ見たい人向けですね。
コルトレーン――ジャズの殉教者 (岩波新書)
Fujiokaさんが共著である先行するLewis Porter さんクレジットの重要なコルトレーン本が、コード進行や録音からの楽譜を用いた楽曲分析解説が中心であり、
楽譜を読む人には極めて重要であるが、そうでない人にはいささかインパクトが不足しうるのに対し、
日本人である藤岡さん自身のなんと新書本はとくに彼の音楽の創造の精神面についてかかれている。アメリカ合衆国でよりタブー的な内容、しかしジャズでは
共通した本質であろう人種問題などもテーマにしぼり、平易な日本語で客観的に有意義に書かれている。
白人、黒人、黄色、と分けれるわけではないが、この本は白人と黒人には書きにくい内容である。黄色人種はどちらでもないので比較的に公平に書きうる。
ここに単なるフォローワーながらも、Fujiokaさんの重要性、そしてこの本の絶対的な価値がある。
カンボジア戦線にて母子の写真をとり客死したSawada の存在に似ているかもしれない。
メジャーリーガーの女房 ~ヨメだけが知る田口壮の挑戦、その舞台裏~ (マイコミ新書)
飾り気のない語り口と、ユーモアのあるオチで田口壮選手のメジャー日記は書かさず読んでしました。彼の著作も3冊とも愛読しましたが、「なんとかなるやろ!」と笑って耐えたアメリカの野球生活はこんな奥さんが居たからやり通せたのだと、あらためて感じ入ったところです。
メジャーリーガーの奥さんという華やかな表舞台はその生活のほんの一部で、マイナーとメジャーを行き来する夫を支えながら、お互いの家族をフォローし、異国の地で子育てもしていく、並大抵のバイタリティではやっていけないことを文字通り“悪戦苦闘”でこなしていきます。そして残念なことに、頑張りすぎが心の病という形で彼女の身に返ってくることになるのですが、今度は夫や周囲が彼女を支えてきます。
本当は重いストーリーにもなりかねないのですが、お互いの人柄とバツイチ同士の“大人の夫婦”と言うこともあって、決して明るさを忘れず前を向いていく二人は本当に素晴らしいと思います。周囲の人々、そして多くのファンを引きつける彼女たちに幸あれ、です。