August & Everything After [Blu-ray] [Import]
カウンティング・クロウズ初のライブ映像は、素晴らしいデビュー作「August & Everything After」を全曲再演するスペシャルライブ(2007年)。
個人的にはデビュー作からライブ盤含めた全ての作品を所有する大ファン。現代アメロクシーン最高のボーカリストと勝手に思っているA・ダリッツのソウルフルなボーカルを全面に押し出した、屈指のライブバンドのイメージを持ってはいたが、そうは言ってもライブを体験したこともなく音だけの想像だったので、動く彼らを純粋に見てみたいと思い購入。で、思い描いていた「屈指のライブバンド」って言葉から抱くイメージとはちょっと違ったんだよね。
いやね、「ライブだとダメじゃん!」とかってことではないんですよ。ただね、「飾らない」とか「自然体」といった形容とも違う、まぁとにかく地味なんですよ(笑)。演出なんかもちろんなんもないし、客席を煽るわけでもない、バンドのグルーブで引っ張るわけでもなし、ただただA・ダリッツの吸引力のあるボーカルの凄さと過不足のない演奏「だけ」なんですよ。意外と言えば意外だし、思った通りといえば思った通りでもあるわけなんだが、本当にそれだけだったんですよ。
「August & Everything After」って、彼らの最高傑作のみならず、90年代アメロクシーンを代表するマスターピースとして揺ぎ無い評価を獲得しているわけなんだが、佇まいはとにかく地味だし、決して明るくノリのいい作品ではないよね(その分深いンだけどね)。そんなアルバムをただただ愚直に再演しているだけで、観客を沸かせつつ深い余韻を与えることができるって、この実力は本当にやばい。映像を見ていて思ったのは、ボーカルの吸引力はある意味予想通りなんだが、バンジョー・マンドリン・ペダルスティールといった泥臭い楽器を駆使しつつ、ボーカルに寄り添うように紡いでいく演奏力、これも“肝”なんだよね。A・ダリッツのワンマンバンドだと思っていたが、やはり彼らはライブ“バンド”、そのことを再認識できた80分弱の至福のパフォーマンス、素晴らしい!
Films About Ghosts: The Best of
現代最高のボーカリストの一人、アダム・ダリッツ率いる、アメロクシーンを牽引するバンド、カウンティング・クロウズ初のベスト盤。過去4枚のアルバムから選ばれし曲は、どれも切々と紡がれるダリッツの歌声を、過不足のない見事な演奏で盛り立てた、極上の17曲。ほんとイイ曲ばかりで文句なし!
内訳はデビュー作「August And Everything After」から5曲、2nd「Recovering The Satellites」から4曲、3rd「This Dessert Life」と4th「Hard Candy」からはそれぞれ2曲づつ。プラスして、未発表曲1曲に新曲2曲、更に映画「シュレック2」から1曲という豪華ラインナップだ。素晴らしい新曲はB・オブライエンのプロデュース。未発表曲はデビュー前の録音。そう、その間10年という時の流れや流行廃りにも負けない、時代を超越した名曲がここにずらり!
まぁベスト盤だし、毎回充実したアルバムを届けてくれる彼らのこと、「あれがない、これもない」と言い出したら切りがないのだが(笑)、取りこぼしの比較的少ない、妥当な選曲だね。これをきっかけに、もっと多くの人に聞いて欲しいと切に願うよ。
August & Everything After [DVD] [Import]
カウンティング・クロウズ初のライブ映像は、素晴らしいデビュー作「August & Everything After」を全曲再演するスペシャルライブ(2007年)。
個人的にはデビュー作からライブ盤含めた全ての作品を所有する大ファン。現代アメロクシーン最高のボーカリストと勝手に思っているA・ダリッツのソウルフルなボーカルを全面に押し出した、屈指のライブバンドのイメージを持ってはいたが、そうは言ってもライブを体験したこともなく音だけの想像だったので、動く彼らを純粋に見てみたいと思い購入。で、思い描いていた「屈指のライブバンド」って言葉から抱くイメージとはちょっと違ったんだよね。
いやね、「ライブだとダメじゃん!」とかってことではないんですよ。ただね、「飾らない」とか「自然体」といった形容とも違う、まぁとにかく地味なんですよ(笑)。演出なんかもちろんなんもないし、客席を煽るわけでもない、バンドのグルーブで引っ張るわけでもなし、ただただA・ダリッツの吸引力のあるボーカルの凄さと過不足のない演奏「だけ」なんですよ。意外と言えば意外だし、思った通りといえば思った通りでもあるわけなんだが、本当にそれだけだったんですよ。
「August & Everything After」って、彼らの最高傑作のみならず、90年代アメロクシーンを代表するマスターピースとして揺ぎ無い評価を獲得しているわけなんだが、佇まいはとにかく地味だし、決して明るくノリのいい作品ではないよね(その分深いンだけどね)。そんなアルバムをただただ愚直に再演しているだけで、観客を沸かせつつ深い余韻を与えることができるって、この実力は本当にやばい。映像を見ていて思ったのは、ボーカルの吸引力はある意味予想通りなんだが、バンジョー・マンドリン・ペダルスティールといった泥臭い楽器を駆使しつつ、ボーカルに寄り添うように紡いでいく演奏力、これも“肝”なんだよね。A・ダリッツのワンマンバンドだと思っていたが、やはり彼らはライブ“バンド”、そのことを再認識できた80分弱の至福のパフォーマンス、素晴らしい!