しろくまカフェいちご味! (フラワーコミックススペシャル)
前編の「しろくまカフェ」が「クスリ」笑いだとすると今回は結構声を出して笑えます。
「人気ナンバーワンの私の気持ちはわからないのよ」とパンダ君に絡んだりするのですが、頭がいいことがわかるペンギンのキャラクタ設定もシュールです。
天然のパンダのキャラクターがやはり憎めないですね。
新しいイケメン眼鏡男子キャラとパンダ君とパンダ君のバイトする動物園の飼育員さんの三角関係?ストーリーも出現で新しいファン層も取り込めそう。
秀逸なのはパンダ君が「動物園のバイト行きたくないなぁ」と思い、行きつけカフェオーナーのシロクマ君とチェンジするストーリー。もう爆笑です。
2冊とも子どもが読んでも大丈夫ですよ〜
ソリッドアライアンス Fridgeezoo 冷蔵庫を開けるとしゃべりだす動物(シロクマ) FGZ-PB-JP
このシリーズにはいろんな声のバージョンがあります.シロクマさんは,中年のオッサンの声です.眠たそうで,やる気がなさそうで,めんどくさそうな間延びした声ですが,なんとなく愛嬌を感じてしまいます.このシリーズの「リス」バージョンも買ったのですがこちらは女性の声で少し忙しそうな雰囲気でした.好みだと思いますが,こちらのオッサン声はあまり邪魔にならない印象です.
西の魔女が死んだ (新潮文庫)
話題作でありなんとなくいいかも、くらいの気持ちで読んでみました。
パラパラめくってみて字が大きいし児童文学?と最初は侮っていたのですが、読み始めてからそれがまったくの誤解であることに気付きました。
なんという美文、情景描写がまるで赤毛のアンのように鮮やか!
それでいてすごくスピリチュアル。
魂は永遠であることや、シンクロニシティ(偶然の一致)を理屈じゃなく感じている人にはツボだと思います。
最後、涙が溢れてとまらないってほどでもなかったけど、自然にひとすじ涙が流れていました。
同時収録のもう一つの短編もその後の「まい」が書かれていて、良かったです。
湯温計 白くま
パスタイムの際の湯温測定には必須のアイテムだけれど、本体のお掃除が難しい。
愛娘は、湯温計とは知らずに、よく、おもちゃとして遊んでいました。
使用後は、早めに、お掃除した方が良いかと思います。
博士の愛した数式 (新潮文庫)
数学を題材として,こんな話を書き上げた作者のすごさに感服。博士の専門は,数学の中でも数論でした。素数,完全数,そして友愛数。難しい数式を使わずに,数の間の不思議な関係を語ることのできる分野。作者の題材料理のセンスを感じます。
そしてもうひとつ。後半の重要なシーンで,ひとつの有名な式が出てきます。
e^{πi}+1=0
実軸の基準としての1。虚軸の基準としてのi。三角関数の重要定数であるπ。指数関数の重要定数であるe。そして,それらのすべての基準である0。全く共通点を持たないこれらの4種類の数が,すべて重なることで「0」という調和を得る。
作中でも,家政婦の主人公が図書館でその意味を頑張って明らかにしていくのですが,難しい話抜きで「この式の意味=博士が言いたかったこと」が伝わっているのではないでしょうか。
物語の内容にはあえて触れませんでしたが。ラスト付近で,家政婦の一人息子であるルートくんの進路を読んだ時点で,ジーンとさせます。