トキオ 父への伝言 [DVD]
リアルタイムで見れなかったのでDVDを買って見ました。とても素晴らしい作品です。拓実役の国分君はとても熱心に演じていましたし、何より時生演じる櫻井君はまさにこの役にはまっていたと思います。とても爽やかな親子像が見られました。
初めて時生が拓実の前に現れるシーンや、二人が公園?でキャッチボールするシーンなどが印象的です。ラストに向かって話が進むにつれ涙が
とめどなく溢れてくる・・・、そんな切ない部分も見所だと思います。
親子であることが幸せな時、また親子であることに不安を感じた時、この作品は大切な何かを伝え教えてくれるのではないでしょうか。
pray
松雪泰子のデビューアルバム。この他にも数枚のアルバムやシングルが発売されているが、この一作目が最も出来がいい。曲も聴きやすく良質な楽曲ばかりである。彼女の音楽面に触れてみるなら、取りあえずこのアルバムから入ってみてはどうだろう。
しろばんば (新潮文庫)
この「しろばんば」から「北の海」までの一連の自伝?説で 完璧に井上靖にはまりました。 登場人物の性格がどれも面白くて ほんとに読んでて楽しいです。 湯々島とか沼津とか 実際に見てみたくなって もう何度も足を運んでしまいました。
運命じゃない人 [DVD]
こういう言い方はずるいかもしれないが、“なんともいえず”面白いのである。
時間の軸を行ったり来たり。
推理ドラマの意外な結末への驚きとは違った種類のささやかな発見の連続が
楽しくて仕方がない。
たった一晩の出来事を巧みな脚本で一つの映画に仕立て上げたその力量に大いに舌を巻く。
ここまで周到に練られていると、宮田君にとって彼女は“運命の人”であったようにも
思えるのだが、それは私たちが一歩引いた所からこの物語を眺めているからだろう。
実際当事者の彼にとっては、いつもと何らかわりのない夜にたまたまあった女だった
わけですし。
周囲の人々がみえないところでゴタゴタを起こしているのに、
いたってマイペースな“運命じゃない”二人の姿にくすりとさせられる。
日本映画、まだまだ捨てたモンじゃない!
NHK特集 シルクロード デジタルリマスター版 DVD-BOX 1 第1部 絲綢之路
私が中学生の時に、1年間にわたって月1回(1980年4月〜1981年3月)テレビ放送されたNHK特集「シルクロード〜絲綢之路」。
それまで見たことのない自然・街・オアシス・遺跡の数々が、石坂浩二さんのナレーションと喜多郎さんの音楽を伴って紹介され、私は画面に釘付けになったように観ていた。
ご存じのように、中国は近年の経済・産業発展で沿岸部から内陸部へと開発が進められている。
そのため、このDVD集に収められている光景や人々の生活は、今や見ることが出来なくなってしまったものが多く、往時の記録映像集として大変貴重。
敦煌莫高窟の仏教美術、黒水城の大蛇伝説、楼蘭王国遺跡の幼子のミイラに添えられた網籠・・・等々、印象深いシーンが盛りだくさんだ。
井上靖・司馬遼太郎・陳舜臣(いずれも故人となられた)各氏の出演シーンもあるが、特典ディスクとして3氏へのインタビュー映像「シルクロードを語る」が付いているのは非常に嬉しい。
なお、このDVD集はデジタルリマスター版だが、元の記録映像自体が古いものであり、現在のようなハイビジョン録画方式も無かった頃のアナログマスターテープより編集されたものなので、再生映像の鮮明度は高くない。
しかし、デジタル編集時に無理に再生映像の鮮明度を上げる加工処理を行うと、映し出されているものの本来の色彩がかえって失われてしまう。
DVDに収録するにあたり、マスターテープに残されていた色彩を出来るだけ忠実に収録する意図だったと考えられ、私はそれは至極妥当だと思う。