101回目のプロポーズ [DVD]
最近は低レベルで軽率な考えを誘発するような番組やドラマが多く感じる中、大切なことってなんなのか?ということを考えさせられると思います。
人を愛するとはどういうことなのか。愛されるとはどういうことなのか。文学など本を読まない人には理解できないことも多いかもしれませんが、この作品には現在の日本に必要なことが沢山詰まっています。
レンタルではDVDが無い場合が多いと思いますのでこの機会に買って損はしないと思いますよ。
あまり日本の作品でオススメできるドラマが無い中、この作品はオススメします。
夢はいつか実現できる―社会人の大学・大学院への挑戦
もう一度大学で勉強したいという希望をお持ちの方は多いのではないでしょうか。この本は、一度社会に出られて、立命館大学経済学部に入学した7人の実体験をまとめたものです。大学院へ進んだ方も多く、もしそういう希望をお持ちの方であればとても参考になると思います。この本で感じましたのは、日本の大学というのは世の中で最も自由な空間なのではないかな、ということです。いいですね。よし、私も、という気がしてきました。
ばかもの [DVD]
パッケージの気持ちよさそうな内田有紀の表情に釣られて観たけど、心理描写が冴えわたる巧みな演出と、10年の歳月を実際の事件や出来事を背景に進めていくテンポのよいストーリー展開で、拾いもんの1本だった。
ちゃんとした婚約者がいてヒデとは遊びのつもりだった額子。額子に入れ込んで惚れ込んだ挙げ句にポイと捨てられたヒデ。その後、額子にある悲劇が訪れることで、別れはしたが、二人は傷だらけになった心を共有している。それを、額子を登場させず、堕ちていくヒデの姿を丹念に描写することで表わしているのが上手い。そのほうが、10年後の再会がただごとではなくなるもんね。
母親(浅田美代子)や姉、額子の母(古手川祐子)、翔子(白石美帆)、バイト先の料理屋の娘、ユキ(中村ゆり)など、ヒデを取り巻く女たちがみんなやさしい。男だって父親(小林隆)も親友(池内博之)も、料理屋のオヤジも会社の上司も、みんなヒデの味方。ああ、それなのにアル中になってしまう「ばかもの」よ!
いっぽうの額子の哀しすぎる「ばかもの」ぶりは映画のキモなので自分で確かめてください。題名どおり「ばかもの」の話だけど、このばかさ加減は胸に沁みるし、金を払ってまで観る価値が十分にあると思います。
お気楽な学生が額子との別れをきっかけに奈落の底へ突き落とされ地獄を味わうヒデ役の成宮寛貴。そのリアルな変貌ぶりと鬼気迫る熱演は見事。見直しました。ぶっきらぼうな言葉や態度とは裏腹に繊細な女心を隠して不器用に生きる額子役の内田有紀。いい歳の取り方をして、いい女になったもんだ。今後の出演作が楽しみ。
決められた構図にクレーンを使って近づけていく、段取りがミエミエのカメラワークによるラストシーンと、映像からはく離している音楽さえ違ったものになっていたら星5つだったかも。惜しい!