Dr.コトー診療所 22 (ヤングサンデーコミックス)
この漫画は、構成もしっかりしているし、安定して面白いです。だけれど、次なる悲劇の予兆みたいなものを匂わされる度に、「ああ、またか」と、正直、うんざりさせられてしまう自分がいるのも確かです。完全に、やめ時を見失ってしまった作品と言えるのではないでしょうか。思うに、星野さんまでも病気にしてしまったことが、最大の敗因なのではないかと、今更ながら考えます。サスペンスの後の、ホッと一息つかせるコトーと星野さんのやり取りが、物語の中で機能しなくなってしまった。代わりにミナチンを投入するも、星野さんをきれいに退場させることができず、なおかつミナチンすら悲劇に巻き込まれる。もはや、こうやって悲劇を繰り返すことでしか成り立たない漫画なのだと悟った時点で、物語を収束させるべきでした。ひとつひとつのエピソードは面白いだけに、残念です。一応、これからも期待を込めて読み続けますが。
Dr.コトー診療所 23 (ヤングサンデーコミックス)
待望の23巻
やはり期待は裏切られませんでした!!!
コトー先生の変わらない緊迫感のあるオペシーン・・
一方で静な洞察力で微妙な人の心の動きを見逃さない・・
静と動で対比されながら一貫して「Dr.コトー」の人物像を
描き方出すところに、この作品の偉大さを感じずにはいられません。
今回は、前半はミナチン、後半は原親子に物語の
中心におきながらも、やはりこの作品の中心をなす
「Dr.コトー」の魅力を見事に鮮明に描き出している。。。
読み込めば、読み込むほどこの先の展開が
より深いヒューマニズムを織り成していくのだと感じました。
作者は私たちが容易に予見するようなスケールではなく、
はるかにそれを超えたところで
この物語の展開を考えているのではないかと感じました。
今後がますます楽しみになったと同時に
改めてこの作品の素晴らしさを感じ取れた23巻でした。
一読をおすすめします!
Dr.コトー診療所2004 DVD BOX
最近ありがちな“さあ泣いて”と押しつけられた涙じゃなく、自然にあふれた温かくて優しい涙がこぼれました。
コトー先生の存在そのものが私にとって“癒し”です。
連ドラの時と変わらない美しい映像とキャストの皆さんの丁寧な役作りは本当に“みてよかった・・・”と思わせてくれます。吉岡クンの言葉通り“家族で”見ました。小学生の息子も見入っていて、「ビリーブ♪」一緒に歌っていました。何度でも見たいドラマです。
Best Soundtracks~篤姫BEST and more~
NHK大河ドラマの『篤姫』サントラ(2枚リリース済み)に
収録されていなかった、篤姫紀行4曲のオーケストラヴァージョン、
篤姫のテーマのピアノヴァージョンなど、今回初収録の曲が目玉です。
3枚組みですが、1枚めは篤姫のみ、2枚目は「ドクター・コトー」、
「冷静と情熱のあいだ」など吉俣氏の作曲した往年の
ドラマ曲が収録されています。
吉俣氏はもうかれこれ1000曲以上も作曲されているそうですね。
3枚目はDVDで、今回のCDにちなんだコンサートが収録されています。
2008.7.22に浜離宮ホールにて行われた吉俣良氏の「ドラマ空間」という
コンサートのライブ映像ですが、
『篤姫』サントラでのメインテーマは井上道義指揮のNHK交響楽団の
演奏でしたので、違和感を感じました。
NHK交響楽団の演奏に比べるとどうも見劣りがします。
音の厚み、間の取り方や「ため」、ソロの音色が、
どうしてもN響には及びません…。
私は篤姫の曲をコンプリートする目的で購入しましたが、
DVD(コンサート)の演奏は期待外れでした…。