ダイアナ―恵まれない人びとに手をさしのべたプリンセス (小学館版 学習まんが人物館)
1997年の夏の終わりごろもたらされたダイアナ妃の、あまりに突然の訃報。
この訃報を世界が悲しみ、世界が彼女の死を悼んだことは今なお記憶に新しい。
私もテレビのニュース速報で大いに驚き「惜しい方を亡くした…」と思ったものだがこの一冊にその思いを新たにした。
ダイアナ自身は幼少期も結婚後も家庭に恵まれなかったが、それで世をすねるのではなく
自分が愛されたかった分たくさん人を愛してあげたいと願える人間性の豊かさ。
ヴォランティアや地雷除去という目標のためなら、
何をやっても人の注目を集めてしまう悩みをも逆に利用してしまう行動力。
そんなダイアナの魅力がいちかわのりの優雅で表現力豊かなまんがから十二分に伝わって来る。
姉の拒食症、ダイアナの過食症や自殺未遂といった深刻なエピソードを
児童書でもさらりと表現できるようになったのは、
心の病にわずかながらも理解の進んだ現代という時代のなせる業だろう。
そういう意味では今の時代だから描ける本だと思う。
NARUTO―ナルト―[秘伝・者の書] (ジャンプコミックス)
値段が高めですが、ナルトのファンなら買っても損はないかなぁ? サスケvsイタチ戦までのキャラクター能力や術の説明が主ですね。 作中では語られていないキャラクターのプロフィールや術の名称、説明が多少ありますので本作をより一層楽しめるかとは思います。 謎のままだった飛段の不死身の説明もありますよ。 角頭のアッガイはともかく、ドムとジオングは笑えました。
中国の歴史 人物事典 学習漫画 (中国の歴史) (集英社版・学習漫画)
なぜかシリーズの刊行から2年を経て出版された漫画に対応する人物事典。
小学生向けとは思えない質の高さを誇る。大学受験生や社会人が読んでも楽しみながら知識が頭に入る。
記述の部分が短くなるという欠点はあれど、一人ひとりにイメージを促すイラストが掲げてあるのが非常に良い。
それにしても、現代に向かうにつれて人物の平均寿命が30歳→90歳にまで延びるイメージを受けた。
現代中国の指導者は、つい最近19世紀生まれの人たちが鬼籍に入ったばかり。
江沢民らに早く死ねと言うわけではもちろんないが、これでは指導部は硬直化し、内部の変革もなかなか進まないのも無理がないと思わさせられた。
エリザベス女王―イギリスのはん栄をきずいた大女王 (小学館版 学習まんが人物館)
世界史に興味を持つきっかけになれば…と、小学3年生の娘に購入しました。
エリザベス女王のドラマチックな人生をうまく構成したストーリー展開は漫画としても面白く、
絵も綺麗なので親しみやすいようで、娘は何度もくりかえし読んでいます。
テレビ番組や他の伝記で、この本に関連した出来事があると「あ…あの本にのってたよね!」と、
興味深そうに見ています。この調子で知識が枝葉のように広がってくれればと思います。