First Love (Penguin Great Loves)
16歳のウラジミールは、別荘の隣に越してきた21歳の令嬢、ジナイーダに恋心をおぼえる。奔放なジナイーダは家に4、5人の崇拝者を集めてはパーティを繰り広げる。ウラジミールもその崇拝者の1人として彼女のゲームに付き合うが、ある日ひょんなことからジナイーダに意中の男性がいるのではないかと思い始める。・・・
あまりにも、この小説の「はつ恋」は痛ましい。恋をする少年が、だんだん大人の世界に仲間入りしていくのだが、ただ恋は甘いものだけというわけではなく、苦く哀しいものということがわかってくる。そんな少年の感情をみずみずしく描いた作品。大人になる前に、絶対読んでおきたい。