クイーンズブレイド -Hide&Seek- (2) (角川コミックス・エース 201-2)
1巻同様、全体的に百合テイストです。
蛇パンツな蛇女さんは、露出狂張りにエロいです。
原作のほうは気に入ったものをたまに買う程度なので世界観等それほど詳しくは無いのですが、それぞれキャラとしての描写がきちんとされており、物語としてちゃんと読ませるものになっていました。
特にクローデットやニクスの心理描写など(中世ヨーロッパ?的な世界における、身分階級の格差による境遇の違いやら)は良く描かれてたと思います。
バトルものというよりは、むしろそういったキャラ同士の掛け合いや内面描写に重点をおいている作品と言えます。
ただ、作画の面で多少気になる部分(ちびっ子勢とか)はありました。
PLAY(DVD付)
これは良い!01年以降小室哲哉の元を離れ自身のR&Bを探り続けてきた安室奈美恵。その集大成のような大傑作である。完全にJ-POPに背を向けたアーバンなストリート性と攻撃的なビートで畳み掛ける冒頭曲“HIDE & SEEK”には、一発で聴き手の意識を作品世界に引きずり込む強力な引力と誰一人置いてきぼりにさせない圧倒的なグルーヴがある。
安室奈美恵が小室プロデュースで絶頂期を迎えた90年代中頃。今でこそ当たり前のようにして聴いているが、当時の日本のミュージック・シーンにはこんな音楽は存在していなかった。ロックもヒップホップもR&Bも洋楽の物真似レベルで、そこに1人の人間の「生き様」どころかひとつの「人格」を投影して聴き手を感動させるなんて芸当すらほとんど不可能だった。そんな完全に慢性化しきったJ-POPシーンを牽引してきた人物だからこそ、彼女が今このアルバムをやることの意味は計り知れない。
先行シングル3曲を含む全12曲が収録された本作には、全盛期のような感情爆発型の楽曲はたったの1曲も入っていない。それゆえ、ここには安室奈美恵という女性の内面世界も展開されていない。ただここにあるのは、都会の喧騒の中で生まれるプラスチックな快楽が放つ瞬間の眩しさとその中で「踊り続けること」を心に決めた彼女の決死の選択だけである。R&Bを物真似レベルから「ものにする」まで引き上げるためにかつてのファンを失ってまで、リスキーな方向転換をしてまで、このアルバムに行き着かねばならなかった彼女の「踊り続けること」への強い思いが最終曲“PINK KEY”の「Now it’s time to find your way」という言葉に集約されていき、聴き手に託される。素晴らしくコンセプチュアルで、素晴らしく「安室奈美恵」な1枚。2007年ベスト・アルバム決定。これは、誰にも抜けない。
クイーンズブレイド -Hide&Seek- (5) (角川コミックス・エース 201-5)
Hide&Seekシリーズ完結編です。
出だし(1巻)こそどのような内容になるのか未知数でしたが、終わってみればヴァンス伯爵家三姉妹の複雑な境遇に焦点を当てた姉妹愛のお話に仕上がっていました。
内面描写にしっかり尺を取っていたので、公式サイトの設定を見ただけでは分からない濃厚な思いのたけが伝わってきます。
肝心のクイーンズブレイドの大会のほうも最後まで描かれ、「クイーンズブレイド」から「クイーンズブレイド リベリオン」へとつながるエピローグも収録されており、原作がこれからどのような展開を見せてくれるのか期待させられます。
ただこのシリーズはヴァンス伯爵家三姉妹を主軸にすえているため、他のキャラの登場に期待すると肩透かしを食らうかもしれません。
エキドナ、リスティ、ユーミル辺りはそこそこ登場するのですが、チラッと顔を出すだけで終わるキャラも・・・
「クイーンズブレイド?絵が気に入って○○だけは買ったけど、正直どんなものか良く分かってないよ」
という人に、手軽に世界観を知る助けとしてオススメです。
尚、他のコミカライズではそれぞれ別のキャラにスポットが当てられているようなので、そちらも合わせて試してみては。