ジブリ実験劇場 ON YOUR MARK [VHS]
うまれてはじめて買ったVHSがこれです。
最初みたときは10歳くらいで、耳をすませばを見に行ったのにその前に
6~7分流れただけのこっちのほうが強く印象に残ってたのを憶えてます。
それから発売されてすぐに買って、もう何年もたつけど全然あきません。
未だになんども繰り返しみてます!!チャゲとアスカの警官と羽のはえた女の子の
間にはほんの短いふれあいしかないけど、最後に女の子が空をあおいだあと
警官二人をすっと見る表情がなんだかすごい好きです。
セリフがないのに表情だけでこんなに感動できるなんてやっぱり宮崎監督はすごいなと思います。
本へのとびら――岩波少年文庫を語る (岩波新書)
本書は二部構成で、第一部は宮崎監督が選んだ50冊の岩波少年文庫の推薦・書評です。
監督自身が読んだ作品から読んでいないけれでも他の人が
おもしろいと言ったから選んだ作品が登場します。
第二部は前半(3.11前)と後半(3.11後)に分けられ、
前半は監督と少年文庫など児童文学との出会いや
翻訳のすばらしさ(特に石井桃子さん)や挿絵の魅力を取り上げ、
子ども時代に大事な一冊を見つけて夢中になれば
「この翻訳はおかしい」と言えると述べています(146頁)。
そして第二部後半は3.11後の心境について語り、
敗戦ではなくこれから本当の破局が始まるのであって、
この現実を見ていないのが現実であると。
そして、今ファンタジーを今は自分はつくれず、
自分は何をつくれるのかと問う日々が続いているが、
しかし、新しいファンタジーをつくるのは、
今本を選んでいる少年・少女たちである、と。
岩波少年文庫のお薦めの50冊と児童文学の面白みについて語られた
宮崎監督から小さい後輩たちへの温かな“依頼状”です。
Princess Mononoke [VHS] [Import]
アメリカでもののけ姫が公開になった時、州の中でも特定の映画館のみの限定公開だったようです。
他の宮崎アニメの英語版をほとんど見ていますが、日本語版と英語版のギャップが一番大きいのはもののけ姫だと思いました。かなり翻訳はとても上手なのですが、日本古来の言葉の翻訳に無理があったようです。声も日本版の声優さんとのギャップがあり、英語版を1度見るだけでは理解は難しいでしょう。
ただ、何度も見れば、見るほど味がでるのは日本語版も英語版も同じだと思います。英語圏の人や、英語を勉強している人にはいいと思います。
ジブリ作品専用 ジグソーパネル 500ピース 500Pフレーム 5-B ウォールナット (38×53cm) 5-B
幼稚園児が書いた絵(画用紙)を入れて飾る額を探していたのですが、可愛くてサイズがぴったりのものがなかなかなく、
こちらはサイズがぴったりで、デザインもGOODでした☆★
もののけ姫【劇場版】 [VHS]
私はこの映画を劇場で見たのだが、この映画で宮崎駿は、予定調和的物語を目指さなくなったのだと感じました。
数多くのレビューにあるように、「なんじゃこりゃ?!」から「世界に誇れる傑作」まで、評価がかなり割れていますが、映画やDVD、アニメ鑑賞に何を求めるかで、評価が変わるのだと思います。
映画版のパンフの解説を歴史学者の故網野善彦が書いていますが、彼によると、日本の中世から近世への移行期というのは、日本人が自然を制圧して行こうとした過程と重なるということです。つまり、自然界から見ると、それまで精霊や神などが実際に目にすることが出来ない生き物(?)達が謳歌していた睦ましくも調和の取れた森の日々が、人間によって変化を余儀なくされ、姿を消してゆきつつある時期の対立と収束(解決ではない)を描いたのがこの映画だと思います。それゆえに、こんな大きなテーマは2時間程度の時間で解決に導かれるはずも無く、見方によっては中途半端ということになるかもしれません。
ただ、この映画の根底に流れるのは、非常に大きな深いテーマであって、それを2時間で分かりやすくまとめるというのは、それこそ人間の思い上がりのような気がします。宮崎監督も解答を提示する気は無いと思います。ここから色々と考えて生きましょう、ということではないのでしょうか。私は高く評価します。