下町ロケット
久しぶりに会えた素晴らしい本でした。絶対にお勧めです。拍手しながら読んだ本って、この本だけかもです。早く来ないかなーと、待ちわびていたので、届いた瞬間から一気に読んでしまいました。迷っていらしたら、是非読んでみてください。後味は最高です。どんな年代でもじーんとくるのではないでしょうか。仕事とは、働くとは?人生とは?一日の中でほとんど?を過ごす仕事仲間。仲間ってホント良いですよね。物語の背景に近いところでお仕事してるので、共感しました。作者さん、にも感謝です。ベースになった物語のみなさん、おめでとうございます。
八日目の蝉 特別版 [DVD]
現実的には殆ど有り得ない内容なので、賛否両論ありますが自分は心底感動した作品で、劇場には8回足を運びました。育児放棄も珍しくない今の世の中で、母親、家族の本当の愛情とは何なのかを深く考えさせられた作品でした。
マスカレード・ホテル
推理小説の醍醐味は、いかに予想を覆すかだと考えます。そういう意味では本作品は最後まで犯人がわからず、読み終えてから伏線の存在に気づくような展開で、相変わらず素晴らしいと感じました。ただ期待が高くなりすぎているため、それを超えるのは難しくなってきているのも確かです。
それから、人形町界隈で頻繁に取材をされていますが、さすがにもうあのエリアで事件を起こすのは難しそうですね? 残すは成城石井? ピーコック? 明治座? それとも兜町や茅場町の方へ足を延ばすのでしょうか? 次の舞台が楽しみです。
八日目の蝉 通常版 [DVD]
見終わったとき渦巻く感情のせいで、いい意味であれこれ言いたくない作品だ。が、とにかく言おう。ほとばしる強い母性にガクガクと心揺さぶられる−まるで誰かに両肩をわしづかみにされて揺さぶられるような−作品だ。物語の下敷きになっている不倫は、主題として描かれた愛、情念、魂といったものの前ではあまりに醜悪で同性としても萎えてしまうほど、こんなきっかけがこれほどまでに悲しい物語を生むと思うといたたまれない。男性が見るのと女性が見るのではきっと感想は違うだろうし、心栄え次第では受け入れかねる熱さを持つ作品かと思う。あらすじは別途確認してもらうとして、誘拐犯であり、かつ母であった野々宮希和子を演じた永作博美は演技の域を越えた領域、彼女の見せた強い愛は映画と言う虚構を突き抜けて我々の胸を刺す。また、なぜか主人公恵理菜に近づく安藤千草を演じた小池栄子もその数奇な運命を辿った過去を彷彿とさせる。猫背でおどおどしたしゃべり口が印象的で人物の作り方の上手さに呻ってしまう。現代の駆け込み寺ともいうべき集団のリーダー「エンゼル」を演じた余貴美子も焦点の合わぬ目で彼女とは思えぬ凄みを見せる、と俳優さんの演技ばかり書いてしまった。それほど本筋は隠し通して語りたくない作品。できることなら白紙の状態で見て個人の思いと力で咀嚼してほしい。駄目レビューの見本みたいになってしまったが、最後に一言、「私的にはこれは名作!」それだけは言っておきたい。ストーリー・テリングの重厚さに迫真の演技が相まって本当に見ごたえのある作品だ。
放蕩記
共感できる部分がないと言ったらウソにはなるものの、
本当にこれは村山先生の自伝なのだろうかと謎に思うところがある。
今まで読んできた本の美しさというものが薄れ、
どちらかというとダークなよくある恋愛小説のような感じで残念だ。
他の海外を基盤としたお話の方が泣けるし、とても面白いと思った。
久しぶりに作品を読んだら残念な感じになっていて、微妙だった。
自伝という感じには思えず、
あくまでもフィクションから脱していないのではないかと思った。
これを本当に本人の自伝と思って読んだら、
作者の思うつぼというところだろうと思う。